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「グローバルCOE特別セミナー」および「愛媛大学地球環境フォーラム」講演会を開催

平成19年10月24日(水)、愛媛大学グリーンホールにおいて、第1回「グローバルCOE特別セミナー」、第6回「愛媛大学地球環境フォーラム」講演会, 「化学物質の環境問題・新潮流を求めて-科学ジャーナリストからの提言-」を開催しました。

 愛媛大学では、「地域・環境・生命」をキーワードとした教育研究を重点的に推進しており、地域の人々と一緒に地球環境問題について考えることを目指して、平成17年度より地球環境フォーラムを開催しています。一方、愛媛大学では、沿岸環境科学研究センターが中核となる「化学物質の環境科学教育研究拠点」がグローバルCOEプログラムに採択され、活動を開始しました。このため、今回の地球環境フォーラムは、グローバルCOEプログラムと関連が深い化学物質の環境問題をテーマとして、グローバルCOE特別セミナーを兼ねて開催しました。
 講演会では、小松正幸学長の挨拶に続き、NHK科学環境番組部専任ディレクター・村松秀(むらまつ しゅう)さんが、担当した番組映像を交え、化学物質の環境問題について独自の視点や科学者への提言を語りました。村松さんは環境ホルモン問題に当初から深く関わり、科学ジャーナリストの立場で多くの番組を制作するとともに各界に鋭い社会的提言をされてきました。これまで「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」「サイエンスアイ」「ためしてガッテン」等を担当し、放送文化基金賞ドキュメンタリー部門大賞、地球環境映像祭大賞等、多数受賞されています。また、「生殖に何が起きているか 〜環境ホルモン汚染」(NHK出版)、「環境から身体を見つめる」(アイオーエム出版)、「論文捏造」(中公新書クラレ)等の著書もあります。これらの経験を踏まえた村松さんの講演は約1時間40分に及び、本学学部生や院生をはじめ教員、一般参加者等約140人が熱心に聴講しました。村松さんが考える学際性や科学ジャーナリストの立場、さらに環境問題への政界や経済界の対応等に対して活発な質疑応答があり、参加者の関心の高さがうかがえました。

講演に参加した学生や院生は、「1つの問題について様々なアプローチがあることがわかった。視点が広がったセミナーだった」「化学物質の環境問題について、研究者の視点からの講演は多く聞いてきたが、社会学から捉えた講演は新鮮であった。『自分のテーマに固執していては全体が見えず、研究の意味が分からなくなる』という村松さんの提言が強く印象に残った」と、セミナーの感想を述べていました。

沿岸環境科学研究センター