平成19年11月5日(月)愛南町の「ホテル サンパール」において、愛媛大学南予水産研究センター設置準備講演会を開催しました。
愛媛大学は、現在の水産学に関する研究力を効果的に地域の活性化に結びつけるためには、水産業の活発な地域に活動拠点を設置し、地域との連携を密に保ちながら研究を行うことが必要だと考え、日本の養殖漁業の中心地の一つである南予地方の愛南町に、水産養殖に関する研究を行う「愛媛大学南予水産研究センター」の設置を、平成20年4月に予定しています。
今回の講演会は、同センター設置準備委員会と愛媛大学南予振興塾が主催し、本学が同センターを設置するという周知活動などの一環として、漁港漁村を核とした地域活性化・産業振興のスペシャリストをお迎えし開催しました。
当日、会場には、愛媛県、水産試験場、南予地域の各市町の行政・研究関係者、愛媛県漁連、系統漁協などの漁協及び漁業関係者、一般の方など約100人が詰め掛け大盛況の中、はじめに泉英二農学部長、続いて谷口長治愛南町長が挨拶しました。
引き続いてお迎えしたゲストによる講演が行われ、北海道大学が産・官・学で函館市に立ち上げた「函館国際水産・都市構想」の例や羅臼町の現状分析などを参考にしながら、水産を核にした地域振興についての貴重な話しがありました。
講演題目と講演者
1.水産を核とした地域振興の展望
山内 晧平(北海道大学副理事)
2.漁港漁村の将来ビジョンと産業連関分析
長野 章(はこだて未来大学教授)
古谷 温美(北海道大学特任准教授)
3.水産基盤行政を巡る最近の動向について
浅川 典敬((財)漁港漁場漁村技術研究所調査第1部長)
4.愛媛大学南予水産研究センターの設置について
泉 英二(愛媛大学農学部長)
最後に、同センターのスタッフ予定者が、今後の取り組みや豊富、講演に対するコメントを含めた自己紹介を行い、同センター設置に向けて決意を新たにしていました。
広報室