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ベトナム ノン・ラム大学と学術交流協定を締結

平成20年4月24日(木)沿岸環境科学研究センターがノン・ラム大学生物工学環境研究所(ベトナム)との学術交流協定を締結しました。

ノン・ラム大学は、1955年にホーチミン農林大学(University of Agriculture and Forestry of Ho Chi Minh City)として創立された国立の総合大学です。生物工学環境研究所(RIBE)は、2006年に学長のリーダーシップにより当大学の附属施設として設立され、環境科学関連の学際的研究プロジェクトや国際共同研究の企画・遂行および大学院学生の教育研究指導の中枢となる機関です。当研究所は、総勢56人のメンバーによって構成され、生物工学、食品工学、環境化学、環境毒性学、環境工学、環境管理学などを中心とした研究を行っており、これまで、オーストリア、フランス、ベルギー、日本、タイ、フィリピン等の研究機関と共同研究の実績があります。
沿岸環境科学研究センター(CMES)では、既にノン・ラム大学と、有害物質による環境、生態系、人体汚染に関する研究、水循環に関する研究、微生物の薬剤耐性に関する研究等を中心に多くの共同研究を展開しています。研究者や学生が相互訪問した実績は10回を越え、これまでに約10編の原著論文をRIBEおよび前身の農林学部メンバーと共著で発表しています。また、文部科学省の人・自然・地球共生プロジェクト「インドシナ半島における水環境の化学汚染実態の解明と汚染除去技術の開発」(RR2002:研究代表者 CMES鈴木 聡教授)に関する共同研究も実施しています。

以上の交流実績があることに加え、CMESの先端技術や先端研究およびRIBEの優れた研究教育基盤やベトナムの環境問題に相互の研究者が強い興味をもっていることを考慮し、両センター間で研究教育に関する協定締結を具体化することとしました。
協定締結により、途上国に関連した環境科学や海洋科学の新たな研究教育プログラムの展開が予想され、CMESの目標の一つである途上国の沿岸環境科学研究の拠点化も効果的に推進することが期待できます。平成20年10月には愛媛大学理工学研究科に設置されたアジア環境学特別コースにRIBEから1人の学生を受け入れる他、学術調査、シンポジウム、セミナー、技術研修を目的とした研究者や学生の相互訪問、留学生の受け入れ等の活発化、海洋科学・環境科学分野における愛媛大学の存在と貢献等が期待されます。また、 CMESが中核となる「グローバルCOEプログラム」の円滑な遂行に大きな効果をもたらすことも期待されます。

沿岸環境科学研究センター