日本とインドネシアの6大学(本学、香川大学、高知大学、ガジャマダ大学、ボゴール農業大学、ハサヌディン大学)で構成するSUIJI(Six-University Initiative Japan Indonesia)コンソーシアムの下、未来社会の持続的な発展に貢献するサーバント・リーダー養成カリキュラムの一環であるSUIJI国内サービスラーニングを8月17日(木)から約3週間にわたり実施し、9月5日(火)に無事終了しました。
本プログラムは、両国の学士課程の学生98人(日本人学生60人うち愛媛大学生40人、インドネシア人学生38人)が四国各地の7箇所の農山漁村実習地(愛媛県南宇和郡愛南町外泊、愛媛県宇和島市蒋渕、愛媛県西予市明浜町、愛媛県西予市城川町高川、香川県小豆郡小豆島町、高知県安芸郡安田町小川、高知県室戸市佐喜浜町)に分かれて滞在し、地域の方と交流する中で、地域の課題解決に向けて協働しながら実践的に学ぶものです。
西予市明浜町では地域の子供たちとの交流とカルチャーシェアリングを目的として、「かりえ塾(※)」を開催し、地域の小学生を対象に勉強を教え、インドネシア料理を披露するなどの異文化交流を活発に行いました。また石垣の修繕や海岸の清掃などの地域奉仕活動、地域産業を支えている事業の見学を通して地域の方々の声を収集し、現在地域が抱えている課題や今後の地域の在り方について聞き取り調査を行いました。持続可能な地域を目指し地域の方々も交えて議論をし、Iターン希望者の地域移住体験のために空き家を提供することなどの提案を行いました。
(※かりえ塾:参加学生が地域の子供向けに勉強を教え、国際理解の場を提供する取り組み。 実習地である西予市明浜町狩江地区にちなんで「かりえ塾」と名付けた。)
各地域での活動後、9月3日(日)には国立大洲青少年交流の家に全参加学生が一堂に会し、成果を報告しました。参加学生は、日本語と英語を交えて、自ら直面した課題にどのような対策を講じたかについて情報を共有し、来年度に向けて改善案を話し合いました。
参加した学生には、日本3大学が修了証書を授与し、インドネシア学生たちは9月4日(月)にインドネシアへの帰国の途につきました。今回参加したインドネシア学生は、平成30年2月に実施されるSUIJI海外サービスラーニングの際に、日本から派遣する学生とともに、インドネシア国内の農山漁村地域で実施されるプログラムに参加します。
本プログラムは、平成24年度から平成28年度まで文部科学省「大学の世界展開力強化事業」のプログラムとして展開し、平成29年度からも継続実施していくことがSUIJIコンソーシアムで合意されました。今後も、関連自治体、初等中等教育機関などの協力を得ながら学生の学びと地域の持続的発展に貢献するプログラムとして実施していく予定です。
<国際連携課>