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大学院理工学研究科生産環境工学専攻の水上孝一助教らが論文賞を受賞しました【6月13日(木)】

平成30年6月13日(木)、大学院理工学研究科生産環境工学専攻の水上孝一助教と黄木景二教授が日本複合材料学会誌に発表した研究論文が、論文賞を受賞しました。(対象論文:水上孝一、黄木景二、「渦電流探傷試験による炭素繊維複合材料の繊維うねり分布の非接触可視化」、日本複合材料学会誌、43巻3号、pp.90-96)
 論文賞は最近数年の間に、当会邦文誌、英文誌に記載された研究論文の中から優秀な業績を認められたものに対して授与されます。
 本研究論文は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の成形時に発生する不良である繊維うねりを非接触で可視化するための非破壊検査法を新規に開発したものです。航空機部材や自動車部材などの実構造サイズのCFRPに発生した繊維うねりの検出に有効な非破壊検査技術はこれまで確立されておらず、CFRP製品の品質保証における大きな課題となっていました。水上助教らは炭素繊維が導電性を有することを利用し、交番磁界によりCFRP内の炭素繊維に沿って流れる渦電流を発生させ、渦電流が発生する磁界から電流経路を復元する繊維うねり可視化手法を新たに開発しました。本研究は渦電流と磁気イメージングを利用してCFRP内の繊維うねりの可視化に成功した世界初の成果であり、その手法の独創性と発展性、産業における有用性が評価され、受賞に至りました。

<大学院理工学研究科>