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インドネシアで国際会議TREPSEA2018(第3回東南アジア諸国環境問題に対処するトランスディシプリナリー研究のための国際学術会議)が行われました【8月11日(土)~8月12日(日)】

 平成30年8月11日(土)・12日(日)、インドネシア共和国南スラウェシ島のゴロンタロ大学でTREPSEA2018: Transdisciplinary Research on Environmental Problems in Southeast Asia 2018(第3回東南アジア諸国環境問題に対処するトランスディシプリナリー研究のための国際学術会議)が開催されました。
 本会議は、2014年から2年おきにインドネシアで開催しており、社会共創学部の榊原正幸教授が運営委員を務めています。また、参加大学のゴロンタロ大学、バンドン工科大学と本学はそれぞれ学術交流協定を締結しています。
 総合地球環境学研究所、ゴロンタロ大学、愛媛大学、バンドン工科大学、ムハマディアゴロンタロ大学が主催となり、インドネシア、日本、レソト王国、ミャンマー、ベトナムからの科学者、研究者、学生、ステークホルダーの総計208名が出席しました。会議は2日間に渡り、インドネシアを主とする東南アジア諸国や南アフリカ共和国が抱える多様な環境問題に関する発表会およびワークショップが行われました。
 また、日本ジオパークネットワークの古澤加奈氏、愛媛大学社会共創学部の佐藤哲教授および島上宗子准教授、ネルソン ポマリンゴ・ゴロンタロ県知事、ハミム ポウ・ボネボランゴ県知事、マハルディン バルワディ・ゴロンタロ大学副学長ら6名が基調講演を行いました。
 懇親会では、鮮やかな衣装に身を包んだ地元の学生らがインドネシアの古典楽器を使った伝統創作音楽やダンスを披露し、華を添えました。会議の成功は、地元の新聞紙、2018年8月13日付ゴロンタロポストにも取り上げられました。
 会議での主なセッションのテーマは、以下の通りです。
1.防災:火山噴火、洪水、地震、津波、地滑り、および地下水
2.持続可能な発展と環境保全:重金属による環境汚染問題、廃棄物のエネルギー転換、再生可能エネルギー
3.都市環境問題への対応と改善:都市管理と地域開発、都市交通問題、ゴミ問題と廃水問題
4.食糧と人間の安全保障

 各セッションのテーマにある各環境問題の要因は明らかにされつつありますが、これら東南アジア諸国が抱える環境問題を解決に導くためには、幅広い学問分野の研究者による文理融合型の課題解決型研究および、多様なステークホルダーの研究への参画・協働によるトランスディシプナリー研究が肝要となります。本学術会議を経て、東南アジアにおける環境問題を解決するための革新的なアイデアが生まれ、各分野の垣根を越えて、一層の議論、協働、貢献を通して、より実りある研究成果を期待します。

会議の模様は下記学会HPからも閲覧できます。
https://trepsea.org/trepsea2018-presentation-video/

<社会共創学部>