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大学院農学研究科の渡辺誠也教授が日本農芸化学会2018年度中四国支部奨励賞を受賞しました【9月20日(木)】

 平成30年9月20日に、島根大学松江キャンパス大学ホールで開催された日本農芸化学会2018年度中四国支部大会(第52回講演会)において、愛媛大学大学院農学研究科生命機能学専攻応用生命化学コース生化学研究室・愛媛大学沿岸環境科学研究センターの渡辺誠也教授が、日本農芸化学会2018年度中四国支部奨励賞(研究受賞課題名:機能未知タンパク質の新規アノテーション手法の開発と産業応用)を受賞しました。

 日本農芸化学会は、1924年に設立された会員数10,000名(平成30年度2月末時点)を超える日本最大の学術団体の1つです。中四国地域9県で構成されている中四国支部は、支部活動の一環として若手研究者(45歳以下)の農芸化学研究の活性化を図るとともに日本農芸化学会の一層の発展に貢献すべく2002年度から支部奨励賞を設けて毎年表彰を行っています(昨年度は該当者なし)。

 機能との相関が取れない「機能未知タンパク質(遺伝子)」の中には、生命現象のさらなる深化のヒントや産業的に有用なタンパク質が眠っています。その機能推定は機能が分かっているタンパク質とのアミノ酸配列(あるいは立体構造)の類似性に依存しているため、真の新しい機能を持つタンパク質の発見は難しいのが現状です。これに対して渡辺教授は、「ターゲット遺伝子のゲノム上での位置関係」に注目し数多くの新規酵素や代謝経路を発見しただけでなく、その酵素機能を活用した物質定量法開発などの産業応用も積極的に行ってきました。これらの成果は、日本農芸化学会の英文誌Bioscience, Biotechnology, and Biochemistryだけでなく、当該分野のハイインパクトジャーナルに数多く発表されています(例えば、J. Biol. Chem. 2012, 287, 32674-32688(IF = 4.253);PLoS One 2015, 10, e0120349(IF = 3.057);PLoS ONE 2015, 10, e0138434(IF = 3.057);Sci. Rep. 2016, 6, 38720(IF = 5.228);J. Bacteriol. 2017, 199, e00255(IF = 3.143);Sci. Rep. 2018, in press(IF = 4.122))(全て渡辺教授が筆頭・責任著者)。このたびの受賞は、これらの研究業績が高く評価されたものです。

 支部大会で開催された受賞式では、中四国支部の川向誠支部長から賞状と盾、副賞が贈呈されました。その後、渡辺教授は受賞講演を行いました。

<大学院農学研究科>