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大学院医学系研究科の清家史靖医師が第26回「源内賞」を受賞しました【3月25日(月)】

 大学院医学系研究科医学専攻循環器・呼吸器・腎高血圧内科学講座の清家史靖医師が大学院理工学研究科生産環境工学専攻流体工学研究室との共同研究である「流体力学理論とイメージング技術の融合による冠動脈血流の解析」で「源内奨励賞」を受賞し、平成31年3月25日(月)に平賀源内の故郷、香川県さぬき市にある平賀源内記念館で行われた授賞式で、賞状と副賞が授与されました。
 この賞は、平賀源内の偉業をたたえて設立された公益財団法人エレキテル尾崎財団が、電気・通信技術等の研究や技術の向上のための発明工夫、研究に対し賞金の授与や研究助成を行うものです。
 心臓の冠動脈は心臓そのものを生かすための重要な血管であり、この冠動脈に狭窄部が生じ、血流が阻害されて狭心症などの疾患が生じると言われています。カテーテル治療の適応判断は、冠動脈の狭窄度では判断できないと言われており、狭窄部の前後で血流の圧力がどれだけ低下するか(圧損失)を示す指標が有用とされています。本研究で、清家医師と流体工学研究室は流体力学を駆使して開発した独自の方程式を用いることにより、狭窄部における圧損失を正確に短時間で計算し、狭窄の重症度を容易に判断できる手法を開発しました。この手法についてはAmerican Journal of Cardiology (2017)およびCirculation Journal (2018)で報告し、特許も申請しました。この研究成果は、狭窄部の血管形状を把握するだけで、狭窄部を拡張するカテーテル治療を施すべきかどうかの的確な判断が可能であることを示し、今後の医学の発展に寄与することが期待されます。
 

<大学院医学系研究科>