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大学院理工学研究科博士前期課程2年の野島由衣さんが第46回日本毒性学会学術年会において、学生ポスター発表賞を受賞しました。【6月27日(木)】

 令和元年6月26日 (水) ~28日 (金) にアスティとくしまで開催された第46回日本毒性学会学術年会において、沿岸環境科学研究センター (CMES) 化学汚染・毒性解析部門の大学院理工学研究科博士前期課程2年の野島由衣さんが学生ポスター発表賞を受賞しました。
 野島さんの発表演題は「液体クロマトグラフタンデム質量分析計(LC-MS/MS)を用いた脳中神経伝達物質とその代謝物の分析法開発」で、沿岸環境科学研究センターの野見山桂准教授、田上瑠美助教、国末達也教授の指導のもと取り組んだ研究成果です。近年、環境汚染物質曝露による脳神経系の撹乱が注目されています。本研究では、脳内の神経伝達物質およびその関連物質13種を高感度・高精度に測定できる新たな分析法を開発しました。本分析法を用いて神経発達への影響が強く疑われるポリ塩化ビフェニル(PCBs)を曝露した脳試料を解析した結果、ドーパミンの代謝物であるDOPACの有意な減少を確認し、ドーパミン代謝に関与する触媒酵素への影響を示唆することができました。本研究により、環境汚染物質による脳神経系への新たな影響評価手法を提示した点が高く評価されました。

野島さん

<大学院理工学研究科>