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宇宙進化研究センターブラックホール進化研究部門の今村竜太さんが「OUTSTANDING CONTRIBUTION AWARD for students」を受賞しました【10月27日(木)】

令和4年10月27日(木)、宇宙進化研究センターブラックホール進化研究部門の今村竜太さん(大学院理工学研究科博士後期課程1年生)が「OUTSTANDING CONTRIBUTION AWARD for students」を受賞しました。本賞は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のXRISMチームから贈られるものです。XRISMは、JAXAが米国航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)、世界の大学や研究機関と協力して進めているX線天文衛星プロジェクトで、令和4年3月までのサプシステム試験期間に特に顕著な貢献があった学生や若手研究者を対象にプロジェクト貢献者表彰を行なっています。今村さんは、X線カロリメータResolve装置への貢献が認められ、学生個人部門で表彰されました。

Resolve装置は、X線光子1個が物質に吸収された時に生じるわずかな温度上昇を測定してX線のエネルギーを測定する装置です。Resolve装置による超精密測定によって、観測対象のX線天体の温度や元素組成を精密に計測できるようになるとともに、物体の運動によって波長がずれてみえる「ドップラー効果」を利用して対象天体の運動の測定が可能になるため、世界中の研究者が非常に期待している観測装置です。超精密にエネルギーを測定することが目玉の装置ですが、衛星内のさまざまな装置を稼働した時に発生する微小振動(微小擾乱)によってエネルギー測定精度が悪くなります。

今村さんは、地上試験を通して「微小擾乱干渉に関する試験と影響の評価」を行ない、微小振動による影響とその対策を調査し、その成果を国際的研究会で発表してきました。今村さんの研究成果は、Resolve装置が衛星軌道上でも高い性能を発揮するために効果的であることが評価され、今回の受賞に至りました。

参考Webサイト

<宇宙進化研究センター>