令和5年3月17日(金)、愛媛大学大学院農学研究科と太陽石油株式会社との合同により「昆虫を原料とした飼料によるマダイの養殖実証試験~ミールワームを含んだ飼料で生育したマダイ~」に関する記者説明会及び試食会を行いました。太陽石油株式会社からの寄附により、大学院農学研究科に設置した「昆虫の飼料利用科学講座」の活動の一環として、秀長水産株式会社の協力のもと、愛媛県宇和島市の養殖漁場で実施した実証結果を報告するものです。
記者説明会では、まず、山内聡研究科長及び太陽石油株式会社の山川哲央執行役員が挨拶を行いました。続いて、太陽石油株式会社の中原誉晃マネージャーから昆虫飼料事業化に向けた取組みについて、三浦猛教授から実証試験の結果及び今後の展望等について、秀長水産株式会社の近藤芳仁代表取締役社長から4月以降のマダイの出荷について説明を行いました。最後に、試験マダイの試食を実施しました。
実証試験の結果、ミールワームを含んだ飼料はマダイを出荷サイズまで安定して育成できていること、魚粉飼料で育成したマダイと比較しても遜色のない品質であることが報告されました。今後は、マダイの育成効率を高めるために、ミールワーム含有飼料の改良を重ね、社会実装を目標に研究を進めます。なお、マダイは4月から取組みにご賛同いただける企業等に限定して出荷を開始し、5月からクラウドファンディングにて販売をおこないます。
<大学院農学研究科>