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プロテオサイエンスセンターがマウント・ケニア大学と学術交流協定を締結しました【5月18日(木)】

令和5年5月18日(木)、愛媛大学先端研究・学術推進機構プロテオサイエンスセンター(PROS)とマウント・ケニア大学(Mount Kenya University:MKU)は、両機関の学術の交流と協力関係を促進するため、学術交流協定を締結しました。 

マウント・ケニア大学は、1996年にティカ工科大学として設立され、2000年にケニアで最大の総合私立大学となりました。ケニアの首都ナイロビから約45kmに位置するティカ市にメインキャンパスを有し、ナイロビをはじめ、ルワンダ、ウガンダ、ソマリランド、ブルンジ、プントランドにもサテライト施設を有しています。

PROSマラリア研究部門の高島准教授は、愛媛大学発のコムギ無細胞タンパク質合成法を最大限活用して、マラリア原虫のゲノム網羅的なプロテインアレイを作製し、それを基盤にハイスループットなマラリアワクチン・サーベイランスマーカー候補タンパク質探索システムを確立しました。それを用いて流行地でマラリア重症化の大きな原因となっている妊婦のマラリア感染(妊娠マラリア)の病態に関連するマラリア原虫タンパク質を探索するためには、マラリアの流行地におけるフィールド研究が欠かせません。

マウントケニア大学には、妊娠マラリア研究に注力しているJesse Gitaka博士や本学で博士号を取得したBernard Kanoi博士が在席しており、これまでの共同研究の経緯から、今回改めて学術交流協定を締結することになりました。

この学術交流協定が締結されることによって、PROSが得意とするマラリアタンパク質研究が、マラリア流行地におけるフィールドに根ざした妊娠マラリア研究にまで発展でき、世界に先駆けて妊娠マラリアの病態解明につながるものと期待されます。将来的には、両研究機関が情報、技術及び研究者交流を通してより密に連携できる熱帯感染症研究ネットワークを構築し、マラリアを含む包括的な感染症対策が開発できるよう、発展させていきたいと考えています。

<プロテオサイエンスセンター>