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第1回地域レジリエンス学環シンポジウムを開催しました【6月23日(金)】

令和5年6月23日(金)、南加記念ホール(オンライン形式併用)において第1回地域レジリエンス学環シンポジウム「防災×まちづくり×多様性… +デジタル」~必ず生き残る人づくり 必ず生き続けるまちづくり~(主催:愛媛大学 後援:愛媛県、松山市)を開催しました。このシンポジウムは、令和5年4月1日に設置した愛媛大学大学院地域レジリエンス学環への理解を深めてもらうために開催したもので、愛媛県内外から企業、自治体職員、住民、本学教職員・学生等約300人(会場 約190人、オンライン 約110人)の参加がありました。

はじめに、愛媛大学の仁科弘重学長から、「愛媛大学では、戦略的方向性の1つとして、『地域における知の拠点として、Sustainableな社会、Resilientな地域社会の構築に貢献する』を掲げている。地域レジリエンス学環のように、既存の学部や研究科だけでは対応できない新たな領域で、大学のリソースを有機的に連携させて高度な人材を輩出する役割を果たしていきたい」との挨拶がありました。続いて、地域レジリエンス学環の宇野英満学環長から地域レジリエンス学環の紹介がありました。

次に、UR都市機構統括役の佐谷説子氏による基調講演「世界のレジリエンス・サスティナブル・デジタルな取組と日本の強み」が行われました。講演では、海外での事前・事後復興の対策を例に挙げ、「日本の強みは連携であり、その中で復興対策として住民の意見をしっかり聞くことが大事。世界でも災害や人口減少等、同じ悩みを持った地域がたくさんあり、若い方には、日本だけではなく世界に飛び出し、そういった問題について学んでほしい」との呼びかけがありました。

さらに、「全国のレジリエンス」と題して、ダイバーシティ研究所代表理事の田村太郎氏、スマートサプライビジョン理事・特別講師の佐藤敏郎氏、愛媛県防災危機管理課の平井達也氏から自身の経験に基づく地域づくりや事前・事後復興の取組について、事例を交えてご講演いただきました。続いて「デジタル技術を取り入れた防災まちづくり」と題して、徳島県神山町役場の杼谷学氏、地域レジリエンス学環非常勤講師の芝大輔氏、高浜地区自主防災連合会会長の蔭原政徳氏から、実際の取組としてアプリ等デジタル技術を用いた世代を超えたコミュニティーの活性化や防災対策について、ご紹介いただきました。

その後行われたパネルディスカッションでは、パネラーと地域レジリエンス学環のビジョンを紹介した上で、「防災×まちづくり×多様性…+デジタル~必ず生き残る人づくり 必ず生き続けるまちづくり~」のテーマを基に、パネラーの経験から見るレジリエンスを高めるためのアプローチ方法等について議論がされ、災害の経験を風化させず、普段の社会の在り方から変えていかなければならない等、活発な意見交換が行われました。

最後に、若林良和社会連携推進機構長から「地域の皆様と一緒に進んでいく『共進』を目指し、愛媛大学として今後も地域との貢献を進めていく」との挨拶をもって、盛会のうちに終了しました。

地域レジリエンス学環では、今後も専門枠や実務・学術領域を超えて人と人、知と知をつなぎ、南海トラフ大地震等の自然災害や少子高齢化等の急激な社会情勢の変化に対して、適切かつ迅速な対応力をもつ人材を育成し、地域のサステナビリティ、レジリエンスに寄与してまいります。

<教育学生支援部>