令和5年9月2日(土)〜9月3日(日)、岡山大学津島キャンパスで開催された「第37回 中国四国ウイルス研究会」において、工学部工学科化学・生命科学コース4年でプロテオサイエンスセンター(PROS)無細胞生命科学部門の登倉浩貴さんが優秀発表賞を受賞しました。
登倉さんの発表演題は「SARS-CoV-2の侵入を増強するACE2相互作用タンパク質の同定及び機能解析」で、PROSの高橋宏隆准教授の指導の下で取り組んだ成果です。
本研究は、新型コロナウイルスSARS-CoV2の受容体タンパク質であるACE2が、同ウイルスの侵入時にタンパク質切断や局在変化を受けることに着目しました。そこで、SARS-CoV2の侵入時のACE2の相互作用タンパク質の変化を、愛媛大学プロテオサイエンスセンターが保有するインタラクトーム技術で評価しました。その結果、SARS-CoV2侵入時にACE2との相互作用が強まり、かつSARS-CoV2の侵入を促進するタンパク質を見出しました。この結果は、まだ未知な部分が多いSARS-CoV2の侵入メカニズムの解明に寄与することが期待されます。
<プロテオサイエンスセンター>