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大学院農学研究科2年生の井畑善心さんと原口晃輔さんが「日本作物学会四国談話会第60回講演会」にて優秀発表賞を受賞しました【12月8日(金)】

令和5年11月30日(木)、12月1日(金)に香川大学で開催された「日本作物学会四国談話会第60回講演会」にて、大学院農学研究科食料生産学専攻農業生産学コース2年生の井畑善心さんと原口晃輔さん(作物学研究室所属)が優秀発表賞を受賞しました。この研究は、農学研究科の荒木卓哉教授、畠山友翔助教のもと取り組んだ成果です。

井畑善心さんの発表題目は、「栽植密度がハトムギ品種「つやかぜ」の乾物重、収量および収量構成要素に及ぼす影響」です。
「つやかぜ」は現在の普及品種「あきしずく」よりも短稈かつ大粒で、後継品種として期待されています。今回、井畑さんは「つやかぜ」の作付け体系を構築するために異なる条間で栽培し、乾物生産および収量構成要素に及ぼす影響を受光態勢と関連付けて解析を行い、つやかぜはあきしずくよりも条間を狭くした条件(25 cm)で収量増加が見込めることを明らかにしました。また、つやかぜの増収には条間を狭めることで単位面積当たりの茎数を増加させることが重要であることを明らかにしました。

原口晃輔さんの発表題目は、「ハダカムギにおける粉状質および硝子質胚乳の形成と登熟期のタンパク質蓄積との関係」です。
これまで、ハダカムギの品質低下を招く硝子質胚乳の発生メカニズムは不明瞭でした。今回、原口さんは、光学顕微鏡を用いて登熟期における胚乳へのタンパク質蓄積動態の画像解析を行い、成熟期の硝子質胚乳の形成と登熟期のタンパク質蓄積が密接に関係していることを明らかにしました。さらに、これらの形態学的知見と硝子質粒の粉状質化現象を総合的に評価し、1原麦の硝子率の決定プロセスを明らかにしました。

これらの研究成果および発表に対する質疑応答が高く評価され、受賞に至りました。

<大学院農学研究科>