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SUIJIコンソーシアム10周年記念セミナーを開催しました【2月8日(木)〜9日(金)】

令和6年2月8日(木)〜9日(金)、愛媛県松山市の道後プリンスホテルで、SUIJI(Six-University Initiative Japan Indonesia)コンソーシアム10周年記念セミナーを開催し、SUIJIコンソーシアムを構成する6大学(愛媛大学、香川大学、高知大学、ガジャマダ大学、ボゴール農業大学、ハサヌディン大学)の学長、在大阪インドネシア共和国総領事館のJohn Tjahjanto Boestami総領事、関係教職員及び学生が出席しました。本セミナーは、平成23年に日本とインドネシアの6大学でコンソーシアムを形成してから13年、コンソーシアムにおいて事業を実質的に展開し始めた平成25年から10年が経ったことを契機として、これまでの活動を振り返ったうえで、今後の活動展開について考えることを目的として開催しました。

まず、令和5年度SUIJIコンソーシアム機構長である本学の仁科弘重学長が開会挨拶を行い、その後のパート1「SUIJIコンソーシアム会議」では、コンソーシアムを構成する6大学の学長、副学長、SUIJI推進室長が、SUIJI事業の実績を振り返り、今後の推進ビジョンについて発表を行い、大学間での情報交換を行いました。

仁科学長は、SUIJIコンソーシアムについての概要や目的、平成23年の設立以来の取組の軌跡、そしてSUIJIプログラムの成果に関して説明しました。そのうえで、学生たちが共同で現実の課題に取り組み、お互いの文化や言語を理解し合うことを促進していることや、今後もパートナーシップの強化、プログラムの拡大、学生の成長に尽力し、世界をより良い方向に導く機会を創出する意向を表明し、コンソーシアム各大学の学長と認識を共有しました。

パート2「SUIJI共同研究、SUIJI大学院ジョイントプログラム」では、過去に修士課程や博士課程の研究プログラムに参加した学生が、研究成果やプログラムへの要望・提案について発表しました。SUIJIの研究プログラムでは、主にインドネシアの3大学の若手研究者等が日本の3大学の大学院で3か月から1年の間にわたり研究活動に従事しており、その後の共同研究や若手研究者の育成につながっています。

プログラム2日目に開催された、パート3「SUIJIコンソーシアム10年のあゆみ」では、学士課程で四国とインドネシアの農山漁村で活動するSUIJIサービスラーニング・プログラムに参加した学生が、学習成果や関連活動などについて発表を行いました。中には、SUIJIサービスラーニングへの参加をきっかけとして、学士課程卒業後に日本とインドネシアの両国にまたがる仕事に就き、グローバルに活躍するOG/OBの発表もありました。

パート4「新たな時代におけるグローバルな持続可能性を求めるSUIJI共同教育」においては、インドネシア教育文化科学技術省教育学生局のYulia Priyoningsihサブコーディネーターが、インドネシアの新しい教育戦略「カンプス・ムルデカ(Kampus Merdeka)」を紹介し、教育の未来に向けた展望や、革新的な取り組みについて熱心に述べました。また、文部科学省高等教育局参事官(国際担当)付の植村正樹参事官補佐が登壇し、日本が掲げる高等教育政策とASEANを対象とした各種事業についての概要を説明しました。植村参事官補佐は、日本がグローバルな教育環境においてどのようにリーダーシップを発揮し、革新的なアプローチを取っているかを語り、参加者たちに深いインスピレーションを与えました。続いて、愛媛においてインドネシアとの交流や事業展開する企業の取組として、愛媛県経済労働部産業政策課の好岡浩二主幹が愛媛県におけるインドネシアとの交流を紹介し、宇和島プロジェクト株式会社経営管理部の西島百合子氏が同社の取組を発表しました。

セミナーの締めくくりとして、SUIJIコンソーシアム次期機構長でボゴール農業大学のArif Satria学長が閉会挨拶を行い、次期機構長としてSUIJIコンソーシアム事業のさらなる推進に寄与することと今後のコンソーシアムの新たな展開に期待を寄せました。

愛媛大学は、今後も引き続きSUIJIコンソーシアムを通じた共同研究、共同教育をさらに深化させ、教育・研究・社会貢献の各分野における国際化を推進していきます。

<国際連携推進機構>