令和6年11月14日(木)、教育学部大講義室で、アナウンサー・ナレーターとして活躍されているアナウンスハウス松山合同会社代表社員の福井一恵さんをお招きし、特別講演会を開催しました。この講座は、同窓生を中心に多方面から学生に対する支援をお願いする「教育学部サポーター制度」の取組みの一環として、平成21年度からスタートし、今回で21回目になります。
今回の演目は「絵本から学ぶコミュニケーション」で、約70人の受講生は、福井さんの朗読技術に魅了されながら、絵本を通したコミュニケーションの本質について教わりました。講演は、(1)身振り手振りを入れながら絵本をみんなで歌ってみよう(2)絵本の感想をまわりの人と共有し、受け取り方が人によって異なることを理解しよう(3)何のために絵本を買うのかを考えてみよう(4)色々な種類の絵本があることを知ろう(5)絵本を通して失敗について考えてみよう(6)絵本の読み方について学ぼう(7)私のベースとなっている絵本について、という7つのテーマで行われました。
受講生は4~6人のグループに分かれ、各テーマで朗読される絵本についてそれぞれが感じたことや思ったことを話し合い、同じ絵本であっても、それぞれが受け取るものは同じではなく様々な形であることを共有しました。また実際に絵本の読み聞かせを体験し、絵本の効果的な持ち方やめくり方など教育現場ですぐに実践できることを学びました。
講演の最後には、福井さんから「私はここで音楽を学んだものの、今は直接音楽を活かす仕事はしていない。でも音楽を一緒に学んだ仲間が今もつながっていて、いろいろなことを助けてくれる。それは音楽を通してのコミュニケーションがあったからだと思う。もちろんしゃべることもコミュニケーションだが、音楽だったり、絵本だったり、それ以外にもたくさんのコミュニケーションツールがある。ぜひ、それを活かして、楽しい豊かな人生を送ってもらいたい」と後輩たちにエールが送られました。
福井さんが歩まれた人生からも、コミュニケーションの大切さ、繋がっていく縁の大切さ、生きていく上での知恵など多くのことを学ぶ講座になりました。
教育学部では、今後もこの教育学部サポーター制度にもとづく特別講義をはじめ、学生の学びを支え、地域の人材育成の核となる質の高い教員養成に取り組んでまいります。
<教育学部>