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大学院農学研究科の石田萌子准教授が日本農芸化学会中四国支部奨励賞を受賞しました【9月10日(木)】

令和8年9月10日(木)に日本農芸化学会2026年度中四国支部大会において、大学院農学研究科の石田萌子准教授が日本農芸化学会中四国支部奨励賞を受賞しました。受賞式・受賞講演は9月10日(木)、鳥取県立生涯学習センター県民ふれあい会館で行われました。

受賞した研究業績

「食品由来ファイトケミカルの抗アレルギー効果に関する研究」

研究の概要

花粉症や食物アレルギーなどのI型アレルギーにおいて、肥満細胞や好塩基球(白血球の一種)からヒスタミンなどのケミカルメディエーターが放出される「脱顆粒」は、アレルギー症状を引き起こす重要な過程です。本研究では、脱顆粒抑制活性を示す食品由来のファイトケミカルの探索と作用機構の解明を目的に、「構造から迫る」および「食品から探す」という2つのアプローチで研究を進めました。「構造から迫る」アプローチでは、植物リグナンの体内代謝物であるコニデンドリンの構造活性相関を解析しました。その結果、(-)-β-コニデンドリンが最も強い脱顆粒抑制活性を示すことが明らかになり、その活性発現にはγ-ラクトン骨格(化合物を構成する特徴的な構造)が重要であることが示唆されました。一方、「食品から探す」研究では、培養細胞において脱顆粒抑制活性を示すコリアンダー(Coriandrum sativum L.)葉水抽出物に着目しました。その抽出物に含まれる成分を取り出して詳しく調べたところ、効果をもたらす成分の1つとして「2-O–trans-caffeoyl hydroxycitric acid」を特定しました。本成分は既知化合物であるものの、コリアンダー葉部に存在すること、および脱顆粒抑制活性を有することは本研究で初めて見出された知見です。今後は、作用機序のさらなる解明と生体内での有効性の検証を進め、アレルギー予防・改善に寄与する機能性食品の開発へと展開していきたいと考えています。

 授賞式の様子

<大学院農学研究科>