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投稿日:2020.07.29
体内の免疫反応にT細胞の糖代謝が必須であることを証明

概要

 愛媛大学大学院医学系研究科の山下政克(やました まさかつ)教授らの研究グループは、生体で免疫反応が起きるためには、T細胞の中での糖代謝が活性化することが必須であることを証明しました。

 これまでに、細胞レベルでは、T細胞の活性化に伴って糖代謝(グルコースの消費)が増加することや、糖代謝の増加が、T細胞が機能を発揮するために必要であることが示されていました。しかし、体内の免疫反応において本当にT細胞の糖代謝が必要なのかどうかは十分に証明されてはいませんでした。山下教授らの今回の研究では、解糖系酵素の一つホスホグリセリン酸ムターゼ1(Pgam1)がT細胞でないマウスを作製し、感染免疫応答、慢性炎症疾患の発症について解析しました。その結果、T細胞でPgam1がない、つまり糖代謝が十分に行えないことで、感染免疫応答、慢性炎症疾患の発症が著しく低下することが分かりました。今回の研究によって、生体内の免疫反応にはT細胞の糖代謝が必須であることが明らかとなりました。

 今回の研究成果は、新しい慢性炎症疾患(自己免疫疾患、アレルギー、生活習慣病など)の治療薬や免疫抑制薬(免疫を抑えて移植時の拒絶を緩和する薬)の開発、免疫細胞の暴走で引き起こされるサイトカインストームの抑制法の確立につながることが期待されます。

 本研究成果は、英国科学誌「Communications Biology」に掲載され、オンライン版で公開されました(令和2年7月24日(日本時間))。

プレスリリース資料はこちら(PDF 938KB)

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愛媛大学大学院医学系研究科 教授 山下 政克

Tel
089-960-5274
Fax
089-960-5275
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yamamasa@m.ehime-u.ac.jp