!

重要なお知らせ

プレスリリース

非芳香族性または反芳香族性を示す大環状共役化合物の合成 ~アズレンを含む24π電子系環拡張ポルフィリンの合成~

概要

 愛媛大学大学院理工学研究科奥島鉄雄准教授、宇野英満教授らの研究グループは、信州大学の小林長夫特任教授と共同で、比較的安定な反芳香族分子として知られるアメチリンのうち、ピロール2個をナフタレンの構造異性体であるアズレンに置換したジアズリアメチリンの合成に成功し、その分子構造や芳香族性を明らかにしました。
 本研究成果は、2021年12月21日にアメリカ化学会の「Organic Letters」誌電子版に掲載されました。

ポイント

  • アズレン2個とピロール4個で構成される新規環拡張ポルフィリンであるジアズリヘキサフィリンの合成に成功しました。
  • 含窒素芳香環であるピロール6個と2個の架橋炭素が環状につながっているポルフィリン類をアメチリンといい、今回、初めてピロール2個をナフタレンの構造異性体であるアズレンに置換したアメチリンを合成しました。
  • X線結晶構造解析を用いて分子構造を決定し、吸光分光法、磁気円偏光二色性分光法、分子軌道計算により電子構造を明らかにし、24π電子系に基づく非芳香族性または反芳香族性を示すことを見いだしました。

     

    プレスリリース資料はこちら(PDFファイル 794KB)

お問い合わせ先

愛媛大学理工学研究科・准教授 奥島 鉄雄

Tel 089-927-9615
Mail  okujima.tetsuo.mu@ehime-u.ac.jp