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重要なお知らせ

プレスリリース

愛媛県初!肥満治療のための腹腔鏡下スリーブ胃切除術を実施

愛媛大学医学部附属病院消化器腫瘍外科は、愛媛県初となる肥満治療のための腹腔鏡下スリーブ胃切除術を1月末に実施しました。
腹腔鏡下スリーブ胃切除術は、病的肥満に伴う糖尿病や高脂血症、膝関節症などの合併症をもつ患者さんが実施できる肥満治療で、腹腔鏡を使用し、胃の外側の大部分を切除して胃の容量を小さくする手術です。この手術で、一度に摂取することができる食事量が制限できると同時に食欲も抑制されることから、体重の減少と糖尿病や高脂血症などの代謝障害の改善が同時に期待できます。従って、肥満手術(bariatric surgery)の替わりにmetabolic surgery とも呼ばれています。
また、この手術は腹腔鏡下で実施するため、術後疼痛が軽く、術後回復が早いことが知られています。今回の手術においても、術後の疼痛は軽微で経過も良好です。肥満治療は、手術前の患者評価から術後長期に渡る患者と医療チームとの関係が重要であるため、当院では、糖尿病内科、胃外科、麻酔科蘇生科、整形外科、手術部、病棟や外来看護師、管理栄養士、臨床心理士、ME 機器センター、医事課など、多くの部門が共同で患者ケアを行うチームを作り、安全で継続的な治療を提供する体制を構築しています。

技術名

腹腔鏡下スリーブ胃切除術による肥満手術

費用面

保険適用あり。当院は暫定的に病院負担で開始し、11例目以降の保険診療を目指します。

プレスリリース資料はこちら(PDFファイル 123KB)

お問い合わせ先

愛媛大学大学院医学系研究科消化管・腫瘍外科学 教授 渡部 祐司

Tel 089-960-5975