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プレスリリース

世界初の研究成果!妊娠中の一価不飽和脂肪酸、α リノレン酸、リノール酸摂取が幼児の情緒問題のリスクを高める

 愛媛大学が主導する共同研究チーム(国立保健医療科学院、東京大学、琉球大学)が、世界で初めて、妊娠中の一価不飽和脂肪酸、α リノレン酸、リノール酸摂取が、生まれた子の情緒問題のリスクを有意に高めることを示す研究成果を発表し、平成 30 年 2 月 2 日に学術誌「Nutrition」の電子版に公表されました。
 中枢神経には多くの脂肪酸が含まれており、脂肪酸摂取と神経精神疾患との関連が注目されています。妊娠中の脂肪酸摂取と生まれた子の行動的問題との関連については、英国の一つの研究で報告されているのみです。
 今回、妊娠中から母親と生まれた子を追跡調査した「九州・沖縄母子保健研究」のデータを活用し、妊娠中の脂肪酸摂取と子の行動的問題との関連を調べました。その結果、妊娠中の一価不飽和脂肪酸、α リノレン酸、リノール酸摂取が5歳児の情緒問題のリスクを高めることが分かりました。
 今後、更なる研究データの蓄積が必要となりますが、妊娠中の食習慣の変容により、子供の行動的問題を予防できる可能性を示す非常に関心の高い研究成果であるといえます。

掲載誌

Nutrition

論文タイトル

Maternal fat intake during pregnancy and behavioral problems in Japanese children aged 5 years.
妊娠中脂肪酸摂取と子の行動的問題との関連

著者

愛媛大学 三宅 吉博、田中 景子
国立保健医療科学院 大久保 公美
東京大学 佐々木 敏
琉球大学 荒川 雅志

プレスリリース資料はこちら(PDFファイル 380KB)

お問い合わせ先

愛媛大学大学院医学系研究科 疫学・予防医学講座 教授 三宅吉博

Tel 089-960-5283