防災・救急走行支援シミュレータ・システムの開発と適用

block_18534_01_m コンピュータ・シミュレータを開発し、地震時火災延焼シミュレータ、都市・中山間避難計画支援システム、救急駆け付け搬送支援システムを開発し、安全・安心社会の構築のための適用研究を行っています。

 

 

研究の特色

地震時火災シミュレータ

地震時火災シミュレータ

 問題の抽出、モデル化・システム開発、適用と評価といった、システム理論に基づく実践的アプローチを行っています。
 防災に関して言えば、都市部では、木造市街地における地震時の同時多発火災が問題となります。地震時火災延焼シミュレータは、被害予測や、都市計画的対策、避難計画、防火樹木配置計画の効果や評価に役立ちます。一方、中山間地域では、土砂災害に伴う集落の孤立や、安全な避難方法が問題となります。中山間避難シミュレータは、土砂災害に伴う避難経路の切断や制約のもと、安全な経路の指定や、避難時間の予測、自分で避難できない住民の支援方法の解決に役立ちます。
 救急駆け付け搬送支援システムは、救急車が一秒でも早く救急病院に患者を搬送するための情報システムの提供を目的に開発を進めています。
 これらの対象は、われわれが生活する都市・地域であり、われわれ専門家と、行政・住民が協力して問題の解決に取り組んでいます。

研究の魅力

 コンピュータ・シミュレータを開発するためには、プログラミングが主体となります。開発したシミュレータを計画支援システムとして活用し、人々の意識啓発や計画の評価といった地域・社会への貢献を果たせることが魅力的だと考えています。

 

研究の展望

 持続可能な安全・安心社会のために、さらなる問題の抽出と支援システムの開発を行い、行政・住民とともに適用研究を行いたいと考えています。

この研究を志望する方へ

 問題を解決するためのアプローチはいろいろありますが、何が問題かを発見することの方がより困難です。問題発見のためのアプローチならびに、問題解決のためのシステム的な方法論を学びませんか。