皆さんは、大学はどのようなところだと思いますか？私は、大学は面白いと思ったことをとことん極めることができる場所だと思います。

私の専門は地球科学、その中でも鉱物学に関する研究を行なっています。地球科学は簡単に言うと「地球」を研究する学問分野です。地球で起きる自然現象や地球を構成する物質を物理学的、化学的、生物学的、数学的手法を駆使して研究し、地球がどのような過程を経て現在の姿になったのか理解することを目指しています。私は地球科学の「地球」を知るという目的のために、異なる視点で研究する人々が集まった複合的な学問分野であるという点が面白いと思い、地球科学を選びました。

特に鉱物学に興味を持ったきっかけは、鉱物学とは関係のないカーボンナノチューブに関する本を読んだことです。天然の鉱物にもチューブ状の構造を持つものがあり、さらに鉱物には色々な種類のチューブ状構造を鉱物があるのだということを知り、鉱物の結晶構造に興味を持ちました。そして、現在も、鉱物の結晶構造の多様性とその形成機構について理解するために研究を行なっています。初めは漠然と面白そうだと思って選んだ地球科学でしたが、その後、鉱物の結晶構造に興味を持ってから、今までずっと面白いと思い研究を続けています。

愛媛大学理学部では1年生のときには物理・化学・生物・地学・数学の基礎を幅広く勉強するので、面白いと思うものをゆっくりと探すことができるでしょう。地学コースには、地球物理学系、岩石・鉱物学系、地質・古生物学系、海洋学系と多様な分野で研究を行う教員が在籍しており、面白いと思ったことを深く学ぶことができる環境が整っています。皆さんにも面白いと思えることに出会い、それを極める大学生活が待っています。一緒に面白いことを探しませんか。