令和2年2月17日(月)、南加記念ホールで、「第4回“オールえひめ”で地域の未来をてらす ダイバーシティ活用支援セミナー」および、2019年度「愛媛の大学と企業が育てる高度外国人材育成プログラム」修了式を開催し、県、企業、団体、プログラム受講生、教職員、学生など107人が参加しました。
はじめに、杉森正敏愛媛大学副学長・国際連携推進機構長より開会挨拶があり、続いて泉谷道子留学生就職促進プログラム推進室副室長・推進コーディネーターより、今年度の本プログラムの実施報告とキャリア教育授業の紹介VTRの上映がありました。
第1部の修了式は、修了生の思い出を綴ったスライドショーで幕を開け、出席した外国人留学生9人、日本人学生1人の修了生10人が壇上で修了証書を受け取った後、代表者3人がプログラムでの学びや自身の成長について日本語でスピーチしました。最後に弓削俊洋 愛媛大学理事・副学長、教育・学生支援機構長より式辞が述べられました。
第2部の基調講演では、ジェトロ・アジア経済研究所 新領域研究センター・法・制度研究グループ長の山田美和氏より、「外国人材から働く場所として選ばれる組織・地域になるために」と題し、外国人材がイキイキと働くためにどのようなことが必要となるか、国際的な動きも交えながらお話いただきました。続いて、ジェトロ国際ビジネス人材課長の河野敬氏より、高度外国人材の定着・活躍事例について報告があり、様々な分野の企業の興味深い事例を紹介いただきました。
続いて行われた全体ディスカッションでは、まず、道後労務事務所の中村淳子社会保険労務士より在留資格や業務内容など、外国人材を採用する際の留意点について、また、ふりかけの「ゆかり」で有名な三島食品株式会社常務取締役管理本部長の野口英善氏より、職場で活躍している外国人社員について情報提供がありました。その後、山田氏、中村氏、野口氏、本プログラムの受講生であり卒業後県内企業に就職したエリナビスタ氏(ダイオーエンジニアリング株式会社)の4人によるパネルディスカッションが行われ、参加者からいただいた質問に答えながら、高度外国人材の活躍、定着のために大学・企業・地域がどのように取り組んでいくべきか、意見交換を行い、ジェトロ愛媛の鈴木隆之所長の挨拶で閉会しました。
参加者からは「優秀な留学生が愛媛に来てくださっていること、素晴らしいスピーチに感動した」「実際に愛媛県で働く外国人社員の本音を聞ける貴重な時間だった」「受け入れる側の企業にも課題があることがわかった」などの声が寄せられました。
今後も留学生就職促進プログラム推進室では、地域ひいては国内で活躍できる外国人材を育てるとともに、留学生・日本人学生・社員が共に学ぶ授業やイベントを展開してまいります。
<国際連携課>