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お知らせ

国立大学法人愛媛大学発足式を挙行

平成16年4月1日(木)午後1時から、共通教育大講義室において国立大学法人愛媛大学発足式を挙行しました。

国立大学法人愛媛大学の発足にあたって、会場を埋め尽くした300人の職員及び学生を前に小松学長から、「大学が成すべき使命は、あくまで教育と研究であり、これは法人化後も何ら変わることはない。愛媛大学でなければできない役割を追求するために、職員の皆様と話し合い、協力しながら新たな発展を期したい。」との強い決意と所信表明が述べられました。引き続き、任命された理事、監事、副学長、学長特別補佐13人の紹介を小松学長自らが行いました。
 発足式終了後記者会見が行われ、大学法人としてのアドバンテージ、財政、地域貢献、人材育成などについて多くの質問が寄せられました。 経営企画部広報室

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力強く所信を述べる小松学長

 

国立大学法人愛媛大学の発足にあたって

 本日より愛媛大学は国立大学法人愛媛大学となります。このことは愛媛大学が文部科学省の一機関から独立した経営体となることであり、大学のあり方、目標・計画の立案をはじめ管理運営の一切が大学自身の裁量にゆだねられたことを意味します。先に土地・建物・主要設備等の国からの出資手続きが終了しました。これが法人のいわば資本金であります。これをもって本日より、国立大学法人愛媛大学は業務を開始いたします。
 愛媛大学の基本的使命は、1)多様な学生を受け入れ高度な教育を行うこと、2)世界に発信する優れた学術創生を推進すること、3)人材育成と学術創生を通して地域をはじめ社会に貢献することであります。
 これからの大学は学生が中心です。入学から卒業・就職に至るまで徹底して学生の教育と生活支援の向上を図ることを追求します。とくに、教育改革は「学ぶ力」の習得と深化を目指し、自ら学ぶことを通して「人生がかわる」体験を学生に与え、自信と誇りをもって卒業させたいと思います。そのためにも学術研究は沿岸環境科学研究センターや地球深部ダイナミクス研究センター、無細胞生命科学工学研究センターのような世界的なレベルのピークがいくつかそびえ、それを支える基盤として厚みのあるユニークな研究組織をもつ大学を目指します。
 同時に、地域が自立的に発展することは、わが国もこれからの発展にとって重要な要件であり、それを支え役立つことが愛媛大学の重要な使命であります。地域にある国立大学として愛媛大学は、人材育成、産業支援、政策・行政、文化・歴史、町おこし、教育、医療などあらゆる分野において存在感を示す高度の貢献を行うことを目指します。
 学長を中心とする管理運営組織は、大学が有する人的資源とその知的能力を最大限発揮できる状態を確保し、大学機能の高度化への絶えざる改革を担保するために、外部からの意見を聞きながら、適切にして強力なリーダーシップをとる責任があります。私たちの目標は高い理想に向かって本当の意味でのいい大学にしてゆくことです。法人化は国立大学にとって大きな節目であります。これを愛媛大学の新たな発展の契機とし、明るい展望を拓くため教職員が一丸となって、考え得る最善の策を着実に実現させてゆくことを改めて訴えるものであります。
                                             
平成16年4月1日  
愛媛大学長 小 松 正 幸