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非常に稀少な魚・アカメの人工繁殖へ期待

 目が赤く光って見え、近年非常に稀少な淡水魚アカメ(スズキ目アカメ科)の、人工繁殖に取り組んでいる、農学部の三浦猛教授は平成18年6月13日(火)、松野町の淡水魚水族館「おさかな館」のアカメから卵黄形成の始まっている未成熟卵を確認しました。

アカメの成体からホルモン量測定のために、血液を採取する三浦教授

アカメの成体からホルモン量測定のために、血液を採取する三浦教授

 アカメは近年、稚魚の食場であるアマモ場の減少、成魚の生息地である河口の埋め立て等により、レッドデータブックの準絶滅危惧種となり「幻の魚」とも呼ばれています。
 三浦教授は、3年前よりアカメの人工繁殖に着目し、同館と共同研究を行っています。三浦教授は、親魚に生殖腺を刺激するホルモン等を投与し、0.05mmの卵を昨年は0.15〜0.2mmまで卵を大きくすることに成功しました。今年はホルモン投与法に改良を加え、卵黄形成の誘導に成功し、今年5月には0.3mm、そして今回0.37mmと非常に大きく生育した卵を確認することができました。
 この事により、「卵が採れれば人工繁殖も出来る。今後もよりいっそう発展させたい」と三浦教授は話しています。
 また、その生態についても、有志の方よりアカメの成魚を送ってもらい、研究を推進させています。

農学部総務チーム