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研究 学生 投稿日:2021.12.06
大学院理工学研究科1年生の峯久朋也さんが「IEEE CS Japan Chapter FOSE Young Researcher Award」を受賞しました【11月13日(土)】

 令和3年11月13日(土)、大学院理工学研究科電子情報工学専攻1年生の峯久朋也さんが「IEEE CS Japan Chapter FOSE Young Researcher Award」を受賞しました。

 峯久さんは、福島県郡山市にて開催された日本ソフトウェア科学会第28回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2021)において、「ソースコードの難読化解除手法を活用したメソッド名の整合性評価(共著者:総合情報メディアセンター阿萬裕久准教授、川原稔教授)」という題目で論文発表を行いました。
 同賞は、FOSE2021の発表論文の中で査読結果が上位であり、かつ、筆頭著者が35歳未満の若手であった場合にその筆頭著者にIEEE(米国電気電子学会)から授与されるものです。

 峯久さんらは、ソフトウェアの命名評価に関する研究を行っています。今回の論文では、Javaソフトウェアにおける各メソッド(小さな処理単位)に付けられている名前が「その処理内容と合致した適切なものとなっているかどうか」を自動的に評価する手法を提案し、評価実験を通じてその有効性を示しました。

 ソフトウェアの開発は人間による知的作業であり、誤りを発生を完全に防ぐことは一般に困難です。それゆえ他者によるソースコードのチェック(コードビュー)は欠かすことのできない作業なのですが、その際、メソッドに付与されている名前はプログラム理解のための有用な情報となります。メソッドの名前がその処理内容を適切に反映していない場合、プログラム理解は大きく妨げられ、バグ(誤り)の見落としを招きかねません。

 そこで近年では、機械学習アルゴリズムを利用して名前と内容の整合性を自動的に評価する手法が提案されています。峯久さんらは、名前が難読化されている(あえて意味のない名前に書き換えられている)状態からこれを復元する技術に着目し、これを活用することで従来よりも高い精度でメソッド名の整合性を自動評価できることを示しました。

 この研究は、ソフトウェアの品質管理技術を促進する上で有用な手法の一つになると期待されます。

 

<総合情報メディアセンター>