平成18年12月7日(木),愛媛大学グリーンホールにおいて第5回「愛媛大学地球環境フォーラム」を開催し,学生・市民など262人が参加しました。
昨年度から地域のみなさまと一緒に地球環境問題を考えることを目的として「愛媛大学地球環境フォーラム」を開催しています。今回のフォーラムは,動物行動学者の日高敏隆先生(総合地球環境学研究所 所長)と宇宙物理学者の池内 了先生(総合研究大学院大学 学長補佐)をお招きし,講演会を開催しました。
日高先生の「地球問題とは何か」と題した講演では,草食動物のカバの生態,旧ソ連のアラル海での綿花栽培,日本の稲作と水質汚染を例えに自然崩壊のプロセスを話されました。人間が自然にアプローチし自然を支配しようとするとき,作用には何らかの反作用が働く。その反作用が自然の循環を壊していく。地球環境問題の根源は人間であるが故に,私達自身がこれまでの考え方,価値観を変えることが大切であるとのメッセージがありました。
池内先生の「地球環境問題と私たち−宇宙と地球における循環と進化−」と題した講演では,切迫しはじめた地球環境問題に絡んで,地球環境問題にどう対応すべきかについて話されました。宇宙や地球が素晴らしい循環系であり,宇宙と地球の営みの中に私たちの存在のルーツがある。原子の連鎖の中で生きている私達は星の子どもである。循環しつつ進化する持続可能な社会のために,ゴミの分別,買い物袋の持参など,環境に配慮した活動を毎年一つでいいから実行に移してみようとの呼びかけがありました。
経営企画課