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地域 投稿日:2015.11.06
「教育改革を推進する愛媛大学への期待」【10月28日(水)】

※掲載内容は懇談会当時のものです。

 愛媛大学は、地域社会を共に創造する人材の育成を目指して、平成28年4月に「社会共創学部」を新設します。地域のステークホルダーとして、本学経営協議会委員のお二人から「教育改革を推進する愛媛大学」への期待・要望を伺いました。

【出席者】

・稲葉 隆一(経営協議会委員、大一ガス株式会社代表取締役社長)
・竹田 美喜(経営協議会委員、松山市立子規記念博物館長)
・大橋 裕一(愛媛大学長)

大橋:愛媛大学は42年ぶりに新学部の「社会共創学部」を設置します。“愛媛大変わる”をスローガンに法文学部・教育学部・農学部の3学部も変わります。この大きな教育改革により地域に密着し、地域の活性化を担う人材、広く社会で活躍できる人材を育てていきたいと思っています。
 社会のニーズに沿った本学の教育改革の方向性について、経済界の立場からどのようにお考えでしょうか。

★AAA_5205稲葉:経営協議会に参画する中で、愛媛大学には「社会に役立つ人材の育成をお願いしたい」と思っています。日本の経済界は、大きな転換期を迎えています。これまでのビジネスモデルを見直さざるを得ない状況にきています。新しいビジネスモデルを創出する人材、チャレンジ精神をもった人材を社会に送り出して欲しいと強く願っています。
 愛媛県は、豊かな自然と文化、温暖で穏やかな気候にも恵まれています。東予地域は、紙産業、造船などを中心に四国最大の工業地帯、中予地域は、道後温泉を中心に歴史的な観光都市、南予地域は、全国一の柑橘生産など、一次から三次まで特色ある産業が集積しています。しかし、人口減少社会を迎えた今、地域の課題は、人々の暮らしの悪化、地場産業の衰退、コミュニティーの崩壊など、様々な要因が複雑に絡み合っています。
 愛媛大学には「社会共創学部」を改革のエンジンに、地域のシンクタンクとして、地域の抱える多様な課題にともに立ち向かっていただきたいと期待しています。

大橋:ありがとうございます。社会共創学部の新設には、県内企業からの非常に大きな期待を感じています。新学部の設置がきっかけとなり、企業や経済団体とより深く交流できるようになりました。交流の中で、優秀な技術をもった中小企業が県内に多数あることを知りました。学生が優秀な企業の存在を知れば、もっと県内で就職する学生も増えるのではないかと期待しています。学生主体の地域学習や地元企業でのインターンシップを通して、愛媛の良さを学生に啓発し、県内の就職につなげたいと思っています。

稲葉:新学部の設置とインターンシップなどのキャリア教育が相乗効果となって、県内就職率が高まることにも大いに期待しています。
 愛媛県は生活する上で非常に恵まれた土地です。そこに住む私達は、愛媛の魅力に気づいていないのではと感じることがあります。学生さんには、愛媛の魅力を再発見し、愛媛好きになってもらうために、若い時代に異文化を体験できる海外に積極的に飛び出して欲しいと願っています。
 大学には、学生が海外で学べる機会を増やしていただきたい。愛媛大学では、グローバル化に対応して、どのような教育が展開されるのでしょうか。

大橋:海外体験やグローバルな視野の涵養はとても大切だと思っています。近年、留学生の受入や学生の海外派遣も増加しており、キャンパスのグローバル化は、着実に進展しています。平成28年4月からクォーター制(4学期制)を導入し、留学や海外の学生の受入を促進しようとしています。
 新法文学部の「グローバル・スタディーズ履修コース」では、海外で活躍できる人材の育成を目指して、英語力の高い学生を育てるカリキュラムに変更します。本学独自の海外奨学金の創設など学生の海外派遣を積極的に後押しする仕掛けが必要だと感じています。

 竹田委員は、法文学部を卒業され、現在、子規記念博物館長としてご活躍ですが、学生に期待することをお聞かせください。

★AAA_5200_1竹田:私は愛媛大学の近くで育ちましたから、キャンパスは子ども時代の大好きな遊び場でした。子ども心に自然とこの大学で学びたいと憧れ、進学しました。私が国文研究室の恩師からたくさんのことを学んだように、学生さんには、この恵まれた学び舎で、学ぶ喜びを得てほしいと願っています。グローバル化の時代だからこそ、物事の本質を見つめる「奥深い教育」が大切であると思っていますので、時間をかけて深く探求し、本質を見抜こうとする学ぶ姿勢を身につけていただきたいと願っています。

大橋:大学には様々な情報、知識が集積していますが、これを広く地域と共有し、後世へと伝えていくことは非常に大切です。地域の文化拠点の館長という立場から、本学への要望はございますか。

竹田:法文学部の教育改革では、文系の学問分野を発展・継承しつつ、法文学部の名前が残ったことも、卒業生として大変嬉しく思っております。
 愛媛大学の立地する松山市は、俳句や文学の町、松山市立子規記念博物館があることも大きな魅力であると思っています。平成29年度は正岡子規生誕150周年の記念の年です。愛媛大学と連携して、生誕150周年の記念事業を実施したいと思っていますので、ご協力をお願いします。

大橋:稲葉委員、竹田委員、本日はどうもありがとうございました。お二方からいただいた貴重なご意見とご助言を参考に、今後、社会ニーズに対応した大学経営戦略の構築に努めていきたいと思います。