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平成21年度連合農学研究科入学式を挙行
相良高知大学長式辞

相良高知大学長式辞

平成21年4月13日(月)13時から、愛媛大学農学部会館2階において、平成21年度愛媛大学大学院連合農学研究科入学式を挙行しました。

最初に、学長・役職員等の紹介があり、次に入学者全員の紹介を行いました。今年度の入学者は22人で、日本人が17人、外国人留学生が5人です。また、日本人のうち8人は社会人で、留学生は、タイ、インド、ベトナム、インドネシア、コロンビアからの各1人です。

 続いて、相良祐輔高知大学長から次のような式辞がありました。
「皆さん、入学おめでとう。本日は、連合農学研究科構成大学の当番校の学長といたしまして、歓迎のご挨拶をさせていただきます。
 5カ国からそれぞれお一人ずつ計5人の留学生を含め、22人の新入生を迎えました。 皆さんは、すでに、基礎的な知識、技術、経験を習得した後に、連合農学研究科に入学されました。本研究科へ進学された皆さんに、日本の社会は言うまでも無く、広く国際社会が寄せる強い期待は、どういうものであるのかを、入学式の今日、今一度、真剣に考えていただきたいと願っています。
 それは、21世紀を生きる人類に、幸せを齎すことのできる、未知の領域を開拓する高度な研究能力と、それぞれの分野において後輩を指導できる力量とを、培ってくださることであります。つまり、皆さん方がこれから進んでゆかれる其々の専門領域において、自立して独創的研究活動を行う能力と、後輩を指導することができる資質を磨くことが求められているのです。
 20世紀において、科学は人類社会に何を齎したのか、そのことが、今、厳しく問われています。
 すなわち、あまり遠くない将来に、生命存続への危機さえも考えねばならない、いまの地球環境の問題に見られるとおり、科学技術の創造に関わる人たちには、Practical Ethicsすなわち、倫理観が、ことのほか強く、求められる所以が、この一点にあると考えます。
 あなたがた自身の研究にも、後輩の指導に当たるときにも、今行おうとしている研究は、人類のためになるのか、ということを常に問う、その姿勢を忘れてはならないのであります。そしてそのためにも、自らが、進んで、第三者の評価を受けることを基本にして頂きたいと願います。
 今ひとつ、大学院生というエリートの道を選択された皆さんには、独創性に溢れた研究を企画立案し、推進し、見事な研究成果を挙げる、そのための原動力は、究極、研究者自身の努力に求めざるを得ないことを、明確に意識していただきたいのであります。特に、若い皆さんの柔軟な頭脳と豊富な行動力とは、何物にも代え難い武器であり、宝であります。
 既存の法則や学説に囚われない自由な発想で、行く手を阻む障害を乗り越えて、新事実を見出す喜びを知る、この至福の日を迎えられることを、強く願って、学長告辞といたします。」

 これに応えて、入学者代表として、生物資源利用学専攻の関口茉里さんから次のような宣誓あいさつがありました。
「暖かな春の陽のもと、今日を迎えることができました。
 本日は、私たち新入生のためにこのような式を挙行していただき、ありがとうございます。新入生を代表して心より御礼申し上げます。
 環境問題、食糧問題など、社会は多くの問題を抱えています。その解決を担う人材となるべく努力し、多くを学び見識を深め、研鑽していきたいと考えております。
 最後に、在学中は諸先生方のご指導のもと、学則およびその他規則を守ることを誓います。」
 式典終了後に記念撮影、引続きオリエンテーションを行い、連合農学研究科の概要説明等がありました。
 オリエンテーション終了後、22人の入学生は、それぞれの配属大学へと分かれていきました。