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大学院教育学研究科の学生グループが附属小学校で綿花とタデアイの栽培を始めました【6月6日(金)】

平成26年6月6日(金)、愛大GP「伝統の継承プログラムを通したグローカルマインドの育成」事業として、教育学研究科1年の橋本愛さん、風呂圭祐さんの2人が、附属小学校で綿花とタデアイの種植えを行い、栽培を始めました。

 本事業は、本学が支援する教育改革促進事業(愛媛大学GP)で、昨年度に続き今年度も採択されたものです。忘れられようとしている地域の伝統を復権する作業を通して、自らの来歴を知り、伝統に立脚した人格を育成して、世界に通じるグローカルマインドを持つ人材を育成することを目的としています。
 愛媛県の伝統の織物に「伊予絣」があります。伊予絣は、藍染めを用いた織物で、明治36年には絣の全国生産量1位になり、愛媛県は伊予絣を通じて全国に知られていました。また、愛媛県ではワタは慶長・元和期(1596年〜1624年)に新居郡福武村(現西条市福武)で栽培が始まったと伝えられています。明治期には栽培も盛んになり、明治20年には約1350 haの栽培面積で約1700 tの収穫量になり、稲作を取りやめて麦作の裏作として栽培した農家もあったほどです(愛媛県生涯学習センター「えひめの記憶」より)。しかし現在、愛媛県を含む四国で藍染めは衰退しており、同様に綿花栽培も衰退しています。そこで、本事業では、伝統の継承プログラムを通じて、地域の一員として自覚と誇りを持って行動し、目的達成のために多様な人と協働する、グローカルマインドをもった次世代を担うリーダーとなる人材を育成することを計画しました。
 本実践は、附属小学校2年花組の児童たち、山田純子教諭をはじめ教諭の皆さんと協働して行いました。児童たちは、大学院生から種の説明を聞いて、綿毛から取れる綿花の種と、花から取れるタデアイの種の違いに不思議さを感じていました。また、タデアイの種を取り出す作業は、種が小さいので大変だったようです。そして、タデアイはクラス全体で栽培するためにプランターに植え、綿花は1人1つずつ栽培ポットに植えました。児童たちは、各自で自分だけの綿花が育っていく様子を観察していきます。
 今後も、教諭の皆さんと一緒に、タデアイと綿花の栽培状況を確認しながら、収穫までさまざまな協働活動をしていく予定です。

<教育学部>