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大学院理工学研究科の日野愛奈さんらが日本地質学会優秀ポスター賞を受賞しました【9月15日(日)】

 平成25年9月14日(土)〜16日(月)、東北大学で開催された日本地質学会第120年学術大会で、理工学研究科博士前期課程の日野愛奈さんらが優秀ポスター賞を受賞しました。

 日野さんは、理工学研究科数理物質科学専攻地球進化学コース1年に在学し、現在、温泉水の組成変化から地殻内変動を予測する研究に取り組んでいます。今回受賞した研究テーマは、「東道後温泉組成の時系列変化−地殻変動との対応関係の検討」であり、理工学研究科の堀利栄准教授及び教育学部の佐野栄教授との共同研究です。
 本研究は、日野さんと指導教員である堀准教授が、「安政の大地震の後に湧き出した」と言い伝えのある東道後温泉で、なんとか地震予測につながる地球科学的研究ができないかという思いで開始したものです。現在までに、地域的に発生するスロースリップ(ゆっくり地震)と温泉水の組成変化に良い対応関係があることが判明し、今後はその詳細なメカニズムについて解明していく予定です。今回のポスター賞は、地殻変動予測に対する意欲的な取組と1年以上蓄積された日々のデータの数値統計学的解析などと共に、研究成果がわかり易く構成されたポスターデザインも高く評価され、受賞に至りました。

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