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医学部附属病院が災害ボランティア上級研修を開催

 平成22年11月27日(土)、医学部附属病院医療サービス推進委員会と東温市社会福祉課は、医学部附属病院において、災害ボランティア上級研修を実施しました。

 受講者は、地域に広域災害が発生したとき、災害ボランティア活動に従事することを志願した人たち44人です。既に初級・中級を受講した経験を踏まえ、今回は、より実践的な研修を行いました。
 まず、糖尿病内科の西田亙講師が「災害と糖尿病」について、救急部の西山隆副部長が「高血圧・心疾患」について講義を行い、それらの持病を抱えた人は、被災したことで通常の規則正しい生活ができなくなるため、症状の悪化することが予測されると話をされました。災害ボランティア活動として、被災者への手助けができるよう、実際に、看護師の指導のもと自分を患者に見立てて、血糖値や血圧を測定しました。
 また、災害に備えた薬の準備と被災者への薬服用の援助について、武市佳己薬剤師より講義を行いました。講義のなかで、特に慢性疾患で薬を手放せない人については、災害時に薬が切れてもすぐに予備の薬が準備出来ないため、症状の悪化が予測される為、日常的に予備薬を準備しておくか薬手帳を常備しておくことが大切であると話されました。
 昼食後、外来コンコースにおいて、西山救急部副部長が、トリアージについて解説と演習を行いました。この中で、災害ボランティアが関わることで、トリアージが迅速にできるようになり、救命率が上がるということを実習で確かめました。
 終了後、高須賀功東温市長と田渕典子副病院長の閉講の挨拶があり、高須賀市長から受講者の代表に修了書が授与されました。
 今回で3年間の災害ボランティア養成計画が終了し、東温市には合わせて約170人の災害ボランティアが誕生したことになります。災害ボランティアの方々は、もし地震など大規模災害時があったときには、ボランティア活動のコアとなって活躍していただけることでしょう。

<医学部>