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理工学研究科 森本和也助教、佐藤久子教授らの研究グループが放射性物質汚染水の浄化に粘土鉱物を用いることの有効性を実証

愛媛大学大学院理工学研究科 森本和也助教、佐藤久子教授らの研究グループは、粘土鉱物(バーミキュライト、合成サポナイト)を用いたカラムが、海水からヨウ素、セシウムイオン、ストロンチウムイオン除去に有効であることを示すことに成功しました。

3月11日の福島第一原子力発電所の事故後の処理では、原子炉冷却のために生じる放射性物質汚染水の処理が大きな問題となっています。本研究成果は、粘土鉱物(バーミキュライト、合成サポナイト)を用いることにより、放射性物質汚染水を処理することができることを実証しています。また、今回用いた粘土鉱物(バーミキュライトなど)は、多量に入手できて環境に一切害を与えないため、放射性物質汚染水の浄化には打って付けの材料と考えられ、事故後の汚染水処理の選択肢の一つとして活用が期待されます。
 なお、本研究成果は、日本化学会の速報誌(Chemistry Letters 2011、 40、 867-869)(2011年8月5日発行)に掲載されています。

  論文名:Capture of Radioactive Nuclear Wastes from Sea Water by Use of Clay Minerals  (粘土鉱物を用いた海水からの放射性物質の除去)

Agで修飾したサポナイトカラムを用いたヨウ素分子の捕集

Agで修飾したサポナイトカラムを用いたヨウ素分子の捕集

 

<理学部>