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附属病院などが東温市災害ボランティアフォローアップ研修を実施

平成22年8月28日(土)、附属病院看護部、医学部医療サービス課は、東温市及び地域住民と共催し、附属病院外来ロビーにおいて災害ボランティアフォローアップ研修を実施しました。

 この研修は、前年度に災害ボランティア研修を受講し修了した35人を対象に、災害現場を想定した支援活動、トリアージにおけるボランティア役割と炊き出しを体験するものです。
 開会式に続き、本院のDMAT(災害派遣医療チーム)代表である相引眞幸救急部長がトリアージについて説明し、災害現場を想定した訓練を行いました。相引部長が負傷者に問診し、負傷の程度に応じたトリアージタグを取り付け、ボランティアがトリアージレベルに応じた移送方法を選択し、車椅子やストレッチャーでの搬送を実施しました。
 炊き出しでは、参加者が自宅から持ち寄った野菜を使って、野菜のスープ煮とおにぎりを作りました。野菜のスープ煮は、災害現場で食べやすく、簡単に調理でき、ヘルシーなメニューということで、管理栄養士の一色保子さん(元附属病院栄養室長)が提案したものです。調理は、災害現場を想定して、インフラとしての電気・都市ガスが使えないことを前提に、薪と可搬型プロパンガスで行いました。
 全員で炊き出しをいただきながら、一色さんからレシピの説明を、また、糖尿病内科の西田亙医師から阪神淡路大震災に派遣された経験に基づいた解説を聞きました。その中で、西田医師は「炊き出し」について、日本の助け合い精神から生まれた防災文化であること、単に栄養面や温かい食べ物を提供するということではなく、支援者と被災者の垣根を越えた心の交流や、さらにはその後の地域間の交流のきっかけともなると「炊き出し文化」について述べられました。
 今回のフォローアップ研修を終え、これらの知識・技術は、災害時に家庭や自主防災組織など地域での活動に活かせることでしょう。

<医学部>