平成22年8月31日(火)、北海道大学で開催された土木学会応用力学シンポジウムにおいて、論文賞・奨励賞授与式が行われ、理工学研究科(工学系)中畑和之准教授が応用力学論文奨励賞を受賞しました。
本賞は応用力学における学術、技術の進歩発展に寄与し、独創性および将来性に富むものと認められる論文のうち、若手研究者のものを対象に各年1人が表彰されるものです。今回の受賞論文は、「非均質異方性材料中の弾性波伝搬解析のためのイメージベースEFITの開発と非破壊検査へ応用」(応用力学論文集Vol.12、2009)であり、写真やCAD等のデジタルイメージから起こしたデータを基に、EFIT(動弾性有限積分法)を用いて弾性波の伝搬をシミュレーションについて述べたものです。論文では手法の精度・性能を詳細に検討しており、これまで困難とされてきた異材溶接部やコンクリート等の非均質・異方性材料中の波動場を時間領域で求めることができるため、非破壊検査への応用が期待できると高く評価され、今回の受賞となりました。