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四国88カ所所第51番札所石手寺の加藤俊生(かとうしゅんしょう)住職が法文学部総合政策学科の授業「観光政策論」の講師として来学

 平成21年7月16日(木)、四国88カ所第51番札所石手寺の加藤俊生住職をお招きし、法文学部総合政策学科の「観光政策論」の講義をしていただきました。

 法文学部総合政策学科の「観光政策論」の授業では、学外から行政や業界の方々をゲストスピーカーとしてお招きし、現場の声を聞くことにより、観光業への関心、理解を深めております。第14回目の授業の今回は最後のゲストスピーカーとして四国88カ所第51番札所石手寺の加藤俊生住職に講義をしていただきました。
 加藤住職はお寺の経営に加えて、ボランティア活動など幅広く活動されています。今回の講義のテーマは「お寺からみた四国遍路」で、四国遍路の起源、歴史から始まり、その精神、特徴、目的・動機などに加えて、石手寺のボランティア活動を四国遍路に絡めてお話しいただきました。特に、昨年末に話題となった「年越し派遣村」のような活動には、既に以前から取り組まれており、毎年、お遍路さんのみならず生活苦の方々の面倒を見ていると述べられました。  
 また、現代の四国遍路の特徴や目的などについて過去との違いを説明いただくと共に、遍路をしている若者から住職がお聞きになった「若者のことば」をお話しいただき、学生たちも共感、感動したのではないかと思います。
 最後に四国遍路のお接待の歴史と変遷などのお話があり、お接待の心について「お遍路さんの多くは、悲しみや苦難を背負いつつ歩いている。苦難にありながらも前へ前へと一歩一歩進んでいる。それは再生や成長のためである。その姿を見て、見下すのか、哀れむのか、尊敬するのか、と問うに、その姿は自分の姿と重なり合うのではないか。お接待は共感と幸福平和への努力の賛美である。」と締めくくられました。