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医学部などが愛媛医療教育解剖研究会を開催

 平成21年8月24日(月)から9月5日(土)にかけて、平成21年度の第6回愛媛医療教育解剖研究会を、医学部において開催しました。

 本会は医学部医学科、看護学科、愛媛十全医療学院、愛媛県立医療大学、愛媛医療専門大学校、四国医療福祉専門学校等の学生が集い、解剖実習を行うものです。本年度は480人を超える参加がありました。このような大規模の取り組みは他府県には見られないもので、この先進的な取り組みが、総合医学教育センターを中心に医学部両学科及び県内医療関連校の協力の下、行われることは全国に誇れることです。

 今年度の本会は愛媛大学60周年記念行事の一環として行われ、8月24日(月)の開会式は柳澤康信学長の挨拶で始まりました。柳澤学長は、「医師不足に対応するために医学部学生定員の増員を行ったがその効果が出るのは早くても6年後で、医師以外の医療スタッフに高度な医療技術を求める声が出てくるのは当然のこと。基本原理や基本構造を知ることは最先端技術を進歩させる上で重要で、患者さんと接する時間が多いコメディカルの方々が、人体の構造を学び、さらに高度な医療に対応する能力を得ることは重要です。貴重な機会を十分生かして、立派な医療人になって下さい」と激励の挨拶をしました。

 続いて阿部喜教白菊会理事長が、「存分に解剖し、多くのことを学んで欲しい」との挨拶をされました。その後、主催者側から中村慶子看護学科長、絹谷政江愛媛医療教育解剖研究会長、清家隆介同副会長の挨拶がありました。
 今回は過去5年間の本研究会の教育効果等を検証する内容の記念講演があり、最後に小林直人総合医学教育センター長による実習の諸注意がありました。

 愛媛大学医学部では6月の教授会において、「医歯学学生の教育のみならず、コメディカル教育や医師等の卒後教育にも積極的にご遺体を使用させて頂く」ことを決定しました。このことは白菊会でもすでに了承されています。学長挨拶のように、昨今の厳しい医療現場におけるコメディカルの高度教育を全国に先駆けて進めていこうとする本会の趣旨は、地域にあって輝く愛媛大学の理念に沿うものです。