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お知らせ

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金「GHIT Fund」から、本学プロテオサイエンスセンターを含む国際共同研究グループへの助成金交付が決定しました

グローバルヘルス技術振興基金 (GHIT Fund:ジーヒット・ファンド) は、日本政府(外務省・厚生労働省)、民間企業(アステラス製薬・エーザイ・塩野義製薬・第一三共・武田薬品工業)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、国連開発計画(UNDP)が2013年4月に設立した、世界初のグローバルヘルス官民パートナーシップで、その後多くのパートナーが参画しています。日本の革新的技術を基盤として、開発途上国に蔓延する感染症の新薬、ワクチン、診断薬等の新しい医薬品の研究開発および製品化を促進することにより、グローバルヘルスへ貢献することを目的にしています。

 平成29年3月30日、GHIT Fundからの助成金の交付が発表され、愛媛大学プロテオサイエンスセンターを含む研究グループによる「マラリア伝搬阻止ワクチン開発:Pfs230抗原デザインと提示」に関する研究に対し、約6,000万円交付されることになりました。
 本研究は、米国PATH(Program for appropriate Technology in Health)マラリアワクチンイニシアティブ(PATH-MVI)と共同で実施、研究期間は平成29年4月から平成31年3月の2年間を予定しています。なお、GHIT Fundから本学へのマラリア研究助成金採択は今回で4件目であり、日本のアカデミアでは最多となります。

 この研究は、人から蚊へのマラリアの感染を阻止することができ、マラリアの制圧に不可欠と考えられている伝搬阻止ワクチンを開発することを目的としています。これまで、伝搬阻止ワクチンの候補となるマラリアタンパク質は2種類しか無く、その開発が世界的に困難を極めていました。そこで本研究プロジェクトでは、1)コムギ無細胞タンパク質合成技術を用いたマラリアワクチン研究の経験が豊富な愛媛大学プロテオサイエンスセンター、2)マラリアワクチン開発の臨床試験の経験が豊富なPATH-MVIの2者が共同で、プロテオサイエンスセンターが研究を続けてきた伝搬阻止ワクチン候補抗原Pfs230の実用化に向けた研究を進めます。

 この研究が成功すれば、マラリア伝搬阻止ワクチンの開発を加速することができ、マラリア撲滅に向けた一歩につながります。このことは、本学の遠藤弥重太特別栄誉教授が開発したコムギ無細胞タンパク質合成法という愛媛発の革新的技術が、グローバルヘルスの最重要課題の一つであるマラリア対策に貢献できることになります。

記者会見の様子(YouTube)

愛媛大マラリアワクチン研究に助成金・愛媛新聞

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