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お知らせ

HISTORY 〜教育学生支援部附属学校園事務課  兒玉 健志 課長〜

  昭和53年4月、愛媛大学教育学部庶務係から私の職業人生活がスタートしました。以後、医学部、庶務部、理学部、工学部、法文学部、人事課、労務管理室、国際連携課、そして附属学校園事務課と、愛媛大学の主なキャンパスでの勤務を経験することができました。

  ふり返ってみると楽しいこと、大変なこと色々ありましたが、まず心に残っているのは、国立大学法人化です。国立大学が文科省の一出先機関から個別の法人になるに当たり、就業規則などのルール作りに参画しました。それまでのお上が決めたことを忠実に実行する仕事から一変して、何もかも自分たちで決めなければならないという、天地がひっくり返るような出来事だったように思います。ゴールさえはっきりと見通せないまま平成16年4月1日に向かって刻々と過ぎていく中、無我夢中でした。法人化の結果、職員の働きやすさ向上のために独自の制度を工夫できるようになったことは大きなメリットだと感じています。

  そしてもう一つ忘れることができないのは、事務系職員外国派遣研究員としてイギリスのケント大学を訪問したことです。変な話ですが、法文学部勤務の頃にイギリス人の非常勤講師への対応に困り果てたことが発端になりました。苦境を脱出するためにすがる思いでラジオ英会話を始めたのですが、言葉を学ぶことで外国への関心も高まり、応募する大きな動機になりました。くだんのイギリス人先生は、ケント大学との受入交渉に力を貸してくれ、また、イギリスでの最初の1週間ホームステイさせてくれるなど、まさに彼との出会がなければ実現しなかったことです。イギリスでは多民族国家を実感するとともに、心身に障害がある人や子育て中など様々な条件を持った人たちの平等な社会参加を支援する仕組みに理解を深めることができました。

  一番大切なこととして、これまで多くの同僚や上司に理解と協力をいただいたことを忘れることはできません。仕事をどう進めたらよいのか皆目見当さえ付かず困り果てているとき、難問山積で心が折れそうなとき、そんなときに声を掛けてくれたり、自分の仕事も手一杯なのに笑顔で仕事を引き受けてくれた、そんな人々のおかげで乗り切ることができました。定年までに愛媛大学に少しでも恩返しをと思って来ましたが、心残りなことばかりです。最後になりましたが、これまで私を育ててくださった愛媛大学で働く皆様、そして仕事を通じてお世話になった幼児、児童、生徒、学生の皆様に心から感謝申し上げます。

心のバリアフリーを感じさせる(イギリス・ケント大学)

心のバリアフリーを感じさせる(イギリス・ケント大学)