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教育学部隅田学教授が日本科学教育学会「学術賞」を受賞しました【8月17日(金)~8月19日(日)】

 平成30年8月17日(金)~19日(日)、信州大学で開催された日本科学教育学会第42回年会で教育学部理科教育講座の隅田学教授が、学術賞を受賞しました。日本科学教育学会(会員数約1,400人)は、科学教育に関する先導的・開拓的な業績や功績に対する賞として2003年に学術賞を設置しました。その設置から15年を迎え、隅田教授は2年ぶり、8人目で最年少の受賞者となります。

 受賞対象となった業績は、「科学才能教育研究の開拓と国際学術協働の先導」です。才能教育研究は心理学を背景とする研究者が多くを占め、IQ研究の流れをくむ「領域非依存的な」才能観が主流でしたが隅田教授は、才能教育研究に「領域固有な」才能観を積極的に導入し、新しい研究領域として「科学才能教育研究」を大きく切り開きました。特に才能認定において、科学の領域固有性に加えて特別支援教育の視点を意図的に導入した「二重に特殊な(twice-exceptional)科学才能児」という概念を提案し、国際的に高い評価を得ています。

 隅田教授は、英国ケンブリッジ大学教育学部のキース・テイバー教授と共に世界の関連研究者による協働を開始し、二人で科学才能教育に関する研究書を編纂し、Routledge社より3冊シリーズで刊行しました(2016年から2017年にかけて発刊)。このシリーズは、19か国・地域から100人に近い著者による計46章685ページからなり、フォーマル/インフォーマルな科学教育・数学教育や工学教育・脳科学・高大連携・科学コンテスト・科学教育政策などの章を含む科学才能教育に関して過去に類を見ない研究論考集であり、今後の関連研究の世界展開のためのマイルストーンに位置付けられます。

 新しい研究領域としての科学才能研究を大きく切り開き、国内外の他分野の研究者を科学才能教育研究に集結させ国際学術協働の先導に尽力したこと、先駆的な研究成果を継続的に発信している実績が学術的発展への多大な貢献であると評価されました。

日本学術学会学術賞

<教育学部>