平成30年11月23日(金)、西条市地域創生センターで、平成30年度「愛媛大学地域協働センター西条セミナー/COC公開講座in西条市」を開催し、地元の高校生をはじめ、西条市の職員、市民など約60人が参加しました。
本学では、地(知)の拠点整備事業(COC事業)として「地域の再生を担う実践的人材の育成」を目的に、学生から社会人まで、地域の方すべてを対象に公開講座を開催しています。
今回は、地域協働センター西条との共催で「病気にならない食習慣、生活習慣ってなんですか?」をテーマに開催しました。愛媛大学大学院医学系研究科疫学・予防医学の三宅吉博教授が「疫学研究による日本人のエビデンスの蓄積が重要です」と題して講演し、男性、女性ともに、おおよそ2人に1人が一生のうちに癌と診断され、男性では4人に1人、女性では6人に1人が死亡しており、その癌や他の疾患等とたばことの因果関係について疫学的データを示され、生活習慣を変えることで癌を予防できる可能性があることを説明されました。最後に、「どのような生活習慣や生活環境、さらには生まれ持った体質が病気の発症や予防に影響を与えているのかを20年間追跡調査しますので、子供や孫の次世代の予防医学に是非貢献して下さい」と参加者に愛大コーホート研究(※)への協力依頼がありました。講演後に活発な質疑応答があり、癌を予防するための健康的な体重管理、運動やアルコール摂取などについて理解を深めました。
※愛大コーホート研究
高血圧やがん等の幅広い生活習慣病の予防、診断や治療法を改善することを目的とし、愛媛県在住の40歳から74歳の約5~10万人の方を20年間追跡し、疫学研究の手法によるデータ統計解析で、病気のかかりやすさやかかりにくさを、体質、生活習慣、生活環境等の点から解析を行う研究
<社会連携課>