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大学院農学研究科の十川晃一さんと吉富博之准教授の研究が日本甲虫学会の論文賞を受賞しました【12月1日(土)】

 平成30年12月1日に、栃木県立博物館で開催された日本甲虫学会2018年度大会(第9回)において、愛媛大学大学院農学研究科の十川晃一さんと吉富博之准教授がElytra new series(日本甲虫学会・欧文誌)に発表した論文(Sogoh, K. and H. Yoshitomi, 2017. Revision of the genus Ancylopus (Coleoptera: Endomychidae) of Japan. Elytra, n.s., 7 (2): 421–438)が論文賞を受賞しました。

 ヨツボシテントウダマシは、全国の田畑の脇などに生息する、日本のテントウダマシ科の中では最も普通の種です。日本中の500個体以上の標本を再調査した結果、隠蔽種が2種含まれていることが判明しました。つまり1種と考えられていた日本のヨツボシテントウダマシは実は3種だったのです。今回新たに認識されたうちの1種は、中国から知られた種で46年前に一度だけ日本からも記録されていましたが正体不明でした。もう1種も中国から知られた種で日本から新たに記録されたことになります。3種の識別点を整理し幼虫の形態を含め詳細に記載を行ったのが今回の論文の内容です。

<大学院農学研究科>