社会共創学部地域資源マネジメント学科の高橋敏明教授を含む協働チームによる前十字靭帯再建術(タイトル:次世代最小侵襲前十字靭帯再建術の確立と臨床応用に関する研究)の取組が、英国の雑誌「Impact」の2019年6月号に紹介されました。
「Impact」は、世界の自然科学での革新的・創造的な取り組みに対し、WHOやユネスコなどが後援し、共同研究を普及させるために、世界の大学、研究機関、企業、政策調査グループに情報を提供している科学雑誌です。
社会共創学部地域資源マネジメント学科スポーツ健康マネジメントコースは、スポーツ選手生命に大いに関わる前十字靭帯損傷に対して、最小侵襲で精度の高い手術が実施できるように、数々の手術器具の開発と手技の改良を行いました。レーザー光線使用による骨孔作製用ドリルガイドとオールインサイド骨孔作製用ピンとリーマーは、それぞれ特許を取得しています。これまでに村上記念病院(愛媛県西条市)などで臨床応用を行い、優れた成績が得られ、これらの成果が「Impact」に取り上げられました。
現在は、同学部産業イノベーション学科や企業との協働で、手術器具の開発・改良の実施、臨床応用の普及や開発した靭帯固定具(特許取得済)の製品化、また、コンピューター支援手術にも取り組んでいます。これらの方法が普及することにより、最小侵襲で高精度の再建術が、どの地域の病院の整形外科でも安心して安全に的確に実施でき、確実に受傷前のスポーツ活動や仕事ができることを目指しています。
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<社会共創学部>