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大学院農学研究科の石橋弘志准教授が「日本環境毒性学会進歩賞」を受賞しました【9月12日(火)】

令和5年9月12日(火)に対面・オンラインで開催された「令和5年度日本環境毒性学会総会・研究発表会」において、大学院農学研究科の石橋弘志准教授が「日本環境毒性学会進歩賞」を受賞しました。

本賞は、環境毒性学の研究分野で顕著な業績を上げ、環境毒性学の発展と展開に大きく貢献した者に授与されるものです。

受賞対象となった「化学物質による魚類再生産に及ぼす影響評価とその高度化に関する研究」では、熊本県立大学環境共生学部、長崎大学水産学部・環境科学部、有明工業高等専門学校、東京大学農学部、基礎生物学研究所などとの共同研究を行い、キンギョやメダカを用いて、市販の魚類飼料に含まれる天然由来エストロジェン類(イソフラボン類など)に加えて、人工化学物質であるトリクロサン、ノニルフェノール、フッ素テロマーアルコール類、牝馬由来エクインエストロジェン類などが魚類再生産(親魚の産卵数・受精率、産卵された卵中の化学物質蓄積量や胚の孵化・奇形発生など)に及ぼす影響を明らかにしました。また、動物福祉の観点から、メダカやゼブラフィッシュの胚・仔魚を用いた発生毒性影響に加えて、再生産への影響を予測するためのバイオマーカーを活用したin vivo評価系の確立や化学物質の影響評価を行いました。さらに魚類核内受容体と化学物質の相互作用スクリーニングツールとしてin silico評価系を開発し、エストロジェン/アンドロジェン受容体に作用する化学物質群を明らかにしました。

以上の研究成果は、環境毒性学分野の発展や高度化だけでなく、動物愛護・福祉に配慮した化学物質評価にも貢献することが期待されます。

表彰状

<大学院農学研究科>