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大学院農学研究科1年生の山田明里さんが「第73回関西畜産学会愛媛大会」において優秀発表賞を受賞しました【11月11日(土)】

令和5年11月11日(土)、愛媛大学農学部で開催された第73回関西畜産学会愛媛大会において、大学院農学研究科食料生産学専攻農業生産学コース1年生の山田明里さん(畜産学研究室所属)が「リポポリサッカライドによって発現が変動するニワトリヒナ肝臓内の遺伝子の網羅的解析」について口頭発表を行い、優れた内容が認められ、優秀発表賞を受賞しました。

この研究は、昨年度に農学部を卒業した石田和久さんと橘哲也教授との共同研究で、細菌感染時のニワトリヒナの代謝変動を明らかにするため、肝臓における遺伝子発現量の変化を網羅的に解析したものです。細菌感染はニワトリの食欲を低下させるとともに、飼料の消化管通過を低下させることで、飼料中の栄養素の利用性が低下します。このことから、ニワトリ体内での代謝が変化すると予想されますが、感染時のニワトリヒナの代謝の変化については、ほとんど研究がありませんでした。

今回の研究により、山田さんは細菌由来成分であるリポポリサッカライドによって発現が変動する遺伝子群を明らかにしました。さらにリポポリサッカライドによって肝臓内のアミノ酸代謝経路が変化すること、そして血液中の遊離アミノ酸濃度が変化することを明らかにしました。

この研究を通して、ニワトリの細菌感染時の生産性低下を予防する方法を確立することが今後の目標です。

<大学院農学研究科>