令和6年2月13日(火)、JRホテルクレメント徳島において(オンライン併用)、四国人財育成塾シンポジウム「領域横断型教育、STEAM教育による人財育成の現状と展望」が開催されました。本シンポジウムは、四国の5国立大学法人が令和3年3月に設置した一般社団法人四国地域大学ネットワーク機構(以下、「ネットワーク機構」)と鳴門教育大学との共催により開催されたものです。
始めに、ネットワーク機構の佐古秀一代表理事(鳴門教育大学学長)から開会の挨拶がありました。
次に静岡大学の熊野善介名誉教授・特任教授による「STEAM教育の重点的な考え方とアメリカとアジアの動向と静岡の実践モデルからの知見」と題した基調講演がありました。熊野教授は、「STEAM教育とは?」から始まり、アメリカと日本でのSTEAM教育の理論の違いを説明し、大学におけるSTEAM化について解説しました。
続いて、東京藝術大学の日比野克彦学長による基調講演「芸術は未来に効く!芸術未来研究場はじめました!」が行われました。講演では、四国をフィールドとした徳島県上勝町の射手座造船所、香川県粟島で海底から拾ってきたものを展示した「ソコソコ研究所」、道後温泉の「ひみつジャナイ基地プロジェクト」、高知県「藁工ミュージアム」を始め、アール・ブリュット作品等を展示する全国の美術館4館による合同企画展の紹介がありました。これらはいずれも多様性やSDGsを取り込み、自治体や研究との協働による垣根を超えて発信しているアート活動として注目されました。
その後、鳴門教育大学大学院学校教育研究科の田村和之准教授による司会でパネルディスカッションが実施され、各大学や研究分野でのSTEAM教育の取組について、パネリストらが説明しました。本学からのパネリストである隅田学学長特別補佐(教育学部教授)からは、Kids Academia(幼児対象)、愛媛大学ジュニアドクター育成塾(小中学生対象)、愛媛大学四国型次世代科学技術チャレンジプログラム(高校生対象)、愛媛大学大学院地域レジリエンス学環(修士課程)、愛媛大学大学院医農融合公衆衛生学環(修士課程)、愛媛大学地域専門人材育成・リカレント教育支援センター(社会人対象)等といった本学で実施されているSTEAM教育の事例が、対象者別に紹介されました。各パネリストからの発言の後には、アドバイザーとして各学長からのコメントがあり、今後の方向性や課題について意見が交わされました。
最後に、ネットワーク機構の櫻井克年副代表理事(高知大学学長)から閉会の挨拶がありました。
<学長室>