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大学院教育学研究科2年生の山内淳史さんが、「数学教育学会馬場奨励賞(学生優秀発表論文賞)」を受賞しました【令和8年3月24日(火)】

令和8年3月24日(火)に大学院教育学研究科2年生(発表時点では1年生)の山内淳史さん(指導教員:信夫智彰講師)が数学教育学会「馬場奨励賞(学生優秀発表論文賞)」を受賞しました。この賞は、数学教育学会の大学院生等発表会ならびにその予稿集に発表、掲載された論文の中から特に優秀な研究に対して授与される賞です。

山内さんは、同日に東京理科大学で開催された2026年度数学教育学会春季年会に参加し、「不確かさを原動力とした探究活動―写真をもとに救助袋の角度を求める実践から―」という題目で論文発表を行いました。

山内さんは、問題解決過程を振り返り、問いを生成する態度の育成を目的として、実際の写真をもとに救助袋の角度を求める課題学習の設計と実践を行い、発生した活動をQ‐Aマップ(問いと回答の往還を分析する枠組み)を用いて分析しました。愛媛大学附属高等学校で実践した結果、生徒は多様な問いを生成し、様々な学習の起点を生み出したことが明らかになりました。また、Q-Aマップによる分析を通して、写真から求めた数値の不確かさに起因する不安が学習過程の振り返りや多面的・多角的な検討、新たな問いの生成を促す要因の1つとして機能している可能性が示されました。

近年、探究的な学びの質の向上が求められる中で、学習者が自ら問いを生成し、解決過程を振り返りながら思考を深化させることが重要な課題となっています。こうした課題に対し、本研究はあえて不確かさを内在させた課題を設定することで、学習者の認識の揺らぎや不安を契機とした再検討や問いの生成を引き出している点に新規性があります。こうした探究的な学びを支える授業設計に資する研究として、その有用性と将来的な発展可能性が評価され、受賞に至りました。

<教育学部>