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プレスリリース

日本初の研究成果!ビタミンD 受容体遺伝子多型がパーキンソン病リスクに影響

愛媛大学が主導する共同研究チーム(福岡・近畿パーキンソン病研究グループ:福岡大学、大阪市立大学、宇多野病院、九州大学、和歌山県立医科大学、京都大学、久留米大学、南京都病院、刀根山病院、京都市立病院、大牟田病院)が、日本で初めて、ビタミンD受容体遺伝子多型がパーキンソン病リスクと関連することを示す研究成果を発表し、平成29年2月16日に学術誌「Neuroscience Letters」の電子版に公表されました。
近年、ビタミンDの不足がパーキンソン病も含めた様々な慢性疾患の発症に影響していると指摘されています。ビタミンD受容体を介して活性型ビタミンDは作用します。これまで中国、韓国、ヨーロッパの7つの研究でビタミンD受容体遺伝子多型とパーキンソン病リスクとの関連が調べられています。メタ・アナリシスという統計手法でこれらの結果を統合すると、rs2228570という遺伝子多型がパーキンソン病のリスクに影響していることがわかりました。
今回、福岡と近畿の11の医療機関で実施した「福岡・近畿パーキンソン病研究」のデータを活用し、日本人で初めてビタミンD受容体遺伝子多型とパーキンソン病リスクとの関連を調べました。メタ・アナリシスの結果と同様に、rs2228570遺伝子多型がパーキンソン病リスクと関連している可能性が示唆されました。
今後、更なる研究データの蓄積が必要となりますが、ビタミンD受容体遺伝子多型がパーキンソン病のリスクに影響する可能性を示す非常に関心の高い研究成果であるといえます。

掲載誌

Neuroscience Letters

論文タイトル

Vitamin D receptor gene polymorphisms, smoking, and risk of sporadic Parkinson’s
disease in Japan
本邦におけるビタミンD 受容体遺伝子多型、喫煙、パーキンソン病リスクとの関連

著者

愛媛大学 田中 景子、三宅 吉博 他5名

プレスリリース資料はこちら(PDFファイル 330KB)

お問い合わせ先

愛媛大学大学院医学系研究科疫学・予防医学講座 助教 田中 景子

Tel 089-960-5283